以上が私が発病してからの経緯です。この闘病日記を書き終えてから7年くらい経
過しました。私がなぜ今になってこの闘病記をブログという形で公開しようと思った
か。それは、ある大手生命保険会社にヘッドハンティングされたことがきっかけでし
た。保険のことなんて何も知らなかった私が、その就職活動を通じて自らの置かれた
状況を再確認することができました。
世間からは大病と呼ばれる白血病を患う私がもし保険屋さんになるとすれば、同じ
ように病気で苦しむ人やその家族に、保険を超えたケアサービスを行うことで人の
役に立つ仕事ができるのではないだろうか。
な~んて考えたわけです。まあ、結果的に保険屋さんにはならなかったのですが、
せっかく抱いたこの思いを消したくない。長らく自分の病状の安定にかまけて患者同
士のコミュニティーから遠ざかっていたが、ほかの誰かのためにできることを全くして
いない自分を改めようと思い突然ブログを始めたわけです。
書き進めるにあたって、またほかの方の闘病記を読むにつれて、一つの不安が常
に胸の中にありました。それは、私のブログが「運が良かった男のただの自慢話」
になっていないか、ということです。現在も苦しい治療を続けている方がこれを見て、
本当に励みになるのだろうか。途中で書くことをやめようかとも思いましたが、思えば
自分が移植のために入院した時、移植を終え、GVHDを乗り越えて退院していく人た
ちの背中を見て、そして話を聞いて、明るい未来をイメージできたことを思い出し、書
き続けることを決めました。
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です。ご意見でも結構です。ただし、誹謗・中傷はおひかえください。
さあて、次回からは好きなように書いていきます。うさぎも登場だ~。