あれよあれよとセカンドオピニオンというか受診予約を母の主治医に取っていただき
紹介状を手に受診しました。

1度も自分は受診したことない病院

問診票など書いて看護師さんからは
初診なのに院内紹介?と不思議に思われました。

友達からの前情報(腕は良いが性格はw)という事は全く気にならず
早く先生にお会いしたいと思う気持ちと
もし、がんが見つからなかったら、、、
という不安で名前を呼ばれるのを待っていました。

ここは産婦人科、
大きなお腹をしている人
パートナーとニコニコしながら待っている人
どう見ても産科ではなく婦人科受診で待ってる人
それぞれの状況と心がうずめきあっているようにみえました。

私はどう見えてるのかな?
とも思いながら
自分もあの人はもしかしたら、、、
など考えている自分の心に嫌な気分になっていました。


そして名前が呼ばれ診察室に
初めましてのご挨拶の先生はそっけないけどそんなもんだろうなって思うぐらいでした。

少し話をさせていただき、いざ内診へ
何度経験しても内診はいやですが
下着を脱ぎ内診台へ
カーテンの向こうから聞こえる音は聞くだけでドキドキしました。

椅子に座って回転し股が開く
心無しか勝手に力が入っているのが分かり深呼吸

カーテンの向こうから看護師さんの
『力を抜いてくださいね』
との声に逆に力が入る私でした。

お腹の上に両手を置き祈るような気持ちで内診が始まりました。
お願い、私のがん、見つかってー
と思う間もなく
『がん、あるよ』
との言葉が先生から聞こえました。
『よかったー』
と思わず声を出してしまったのですが先生からは
『よかった訳ではないけどね』

あ、そうだ。見つかってもがんなんだよなぁ、、、私。
と我に返りました。

詳しく大きさを測ろうとしてたのかな?
少し内診は続き、細胞を取って内診台からおりました。

下着をつけながら、先生の看護師さんの話が聞こえてきてバタバタと何か動いている看護師さん

下着をつけたけど、診察室に戻らず帰りたい気持ちになりましたが
逃げる訳にもいかずに診察室に戻ると
先生はパソコンに目を向けて静かに話をしてくださりました。
子宮頸がん1b2期 腫瘍6cm×4cm
転移などは検査をしてからになりますが
ギリギリ切れる範囲だということをお聞きしました。

『先生、切っていただけますか?』
とお聞きすると、こちらを見て頷いてくれました。

やっと、がん見つかった喜びの方が嬉しくて
切ってくださる先生に出逢えたのが嬉しくて
病期やがんの大きさなんて全く考えず
単純に先生に出逢えた喜び
人の繋がりやタイミングに感謝しかなく
気持ちは晴れ晴れしながら帰宅しました。


瀬戸内海を横目に帰る景色は行きより綺麗に目に入りました。



がんが見つからない、敵がわからない。
ところから
がんが見つかった、敵がいた。

敵が分かったことが、その時の私には一番の喜びでした。
がんが見つかって喜ぶなんでおかしいですよね。

でも、見つからない方がもっと怖いと思います。

主治医になってくださる先生との出逢いは
恋人にでも出逢えた気分でした。


闘う相手が見えないことより見えた事により、闘い方が決まります。
がんだけではなく生きていく上で知りたくないことに目を瞑ることは決してプラスだとは思えません。
良いも悪いも背中合わせですが、敵が見つかったことにより、敵との闘い方が決まってきます。
現状に目を逸らさないで向き合うことが大切です。



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