1987 ミルウォーキー・ブルゥワース VS パッキー [三塁編] | 助っ人先生のブログ

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2日目は三塁編。「えっ、パッキーがサード?!」という感想は誰もが抱きそうですが、メジャーは過密日程で後半戦まで25人でやりくりするのでそんな日もある・・・のかな。

 

Third Basemen

①アーネスト「アーニー」ライルス [59/65先発 515.1回]

83戦 .261AVG 4HR 38RBI 3/7SB

 

レギュラーは本来モリターなのですがシーズンの1/4を欠場したため、「ヨーントの後を継ぐ遊撃手」と信じられたこともある便利屋ライルスが務めました。その彼もシーズンはトータル83戦出場に止まり激しいレギュラー争いにさらされました。打力さえ伴えば十分にレギュラーを務められるプレイヤー。サインカードがもう一種類くらい欲しいのですが、微妙に高いんですよね、彼。

 

②ポール・モリター [40/41先発 329回]

118戦 .353AVG 16HR 75RBI 45/55SB

 

二人目はこの年39試合連続安打を記録したモリター。負担軽減のためDHでの出場が58試合。とはいえGG賞獲得経験こそ無いものの守備も計算できるまさにComplete Packageな野球人です。

 

③ジム・ガントナー [25/38先発 252回]

81試合 .272AVG 4HR 30RBI 6/8SB

 

三人目はブルゥワースの名物二塁手ガントナー。堅実さとタフネスが持ち味で200イニング以上プレーした三塁手では守備率トップでした。ただ残念ながら87年はハムストリング断裂で81試合出場止まり。

 

④スティーブ・キーファー(兄) [23/26先発 219回]

28試合 .202AVG 5HR 17RBI

 

四人目は打力が伴えば先発候補だったキーファー。85年ドンラス期待の新人に名を連ねた事も。ただ打撃面が粗くメジャーでは本領を発揮できず終い。若い頃は遊撃手だっただけに三塁手としての守備に不安がないのはいいですね。8つ下の弟マークもミルウォーキーOB(投手)です。

 

⑤ジム・パチョレック [10/15先発 89.2回]

48戦 .228AVG 2HR 10RBI 1/1SB

 

で、5人目がパッキー。そもそも本職でないこともあり先発10試合以上の三塁手では最低守備率を記録。やれれば選手のやりくり上助かると思われたのでしょうがこれでは安心して送り出せません。そもそも同じIIIA上がりの人材だけ見てもキーファーという本職のライバルがいるので、怪我人続出の苦しい台所事情であっても三塁起用は理想的でないかも。なぜ試したし(汗)

 

⑥フアン・カスティーヨ [3/7先発 35回]

116試合 .224AVG 3HR 28RBI 15/22SB

 

6人目はガントナー不在時に二塁を任されたカスティーヨ。小回りが効き機動力もあるものの、ラビット年とは思えない打率と本塁打数が悩み処。残念ながらこの年がピークでした。本来middle infielderなので三塁守備には不安が。

 

⑦B.J.サーホフ [2/10先発 24回]

115戦 .299AVG 7HR 68RBI 11/21SB

 

ラストは何でも屋の新人サーホフ。90年代には正三塁手を務めたこともありましたがこの頃は捕手メイン。ロス五輪メンバー。

 

いかがでしたか。三塁は競争も激しくちょっと無理みたいですね。それでも15試合三塁を務めたあたり、怪我人が重なってよほど困っていたのでしょうね。

 

おまけ

故D・ヒルトン対J・ベンチ

 

表紙は87年当時ミルウォーキーのコーチだった元ヤクルト/阪神、故デイビッド・ヒルトンの守備風景でした。