今日特集するチームはインディアナ・ペイサーズです。日本でペイサーズが注目されるようになる前のラインナップではありますが、80年代の低迷期よりは見栄えのするチームに仕上がっていました。実はこの少し前にも名将ジャック・ラムズィを迎えて昇り調子だった頃があります。しかしエース格だったケロッグやスティパノビッチを次々と怪我で失い方向転換を迫られます。のちのエース、レジー・ミラーが入団したのはその頃。今回のラインナップにあるバーセス監督は、件の故ジャック・ラムズィが更迭され、2人の代行が試された後に後任となったひとです。
#315 バーセス監督、#133 フレミング
#134 R・グリーン、#138 シュレンプフ
#141 ウィットマン、#137 M・サンダース
#140 L・トンプスン、#132 ドライリング
ペイサーズも第2シリーズの補充は無し。欠けは#135 ミラーと#139 スミッツ。#136のパースンは最近オレゴンの業者から割安で譲ってもらえました。しかし当然これで所属選手全員ではありません。他には誰がいますやら。
ボブ・ヒルAコーチ、#20 マクラウド、#24 スミッツ
#31 ミラー、#42 C・ナット(兄)、#45 パースン兄
このシーズンは主力に大きな怪我がなく、補充用自由契約選手がわずかに1人。数的には集めやすい。ミラーやナットのような難関もいますが、あまり懐に響かない仏も多いです。
ナット&パースン簡易版サイン
ちなみに、前年の不調のおかげでこの年もドラフトで1巡目のハイピックを獲得できる位置にチームはありましたが、指名(全米7位)を受けたのはジョージ・マクラウド。そもそも彼に与えるプレータイムがなく影が薄かった。パースンとミラーの控えでは仕方ないかも。そして2巡目(29位)指名を受けたのが本日のMR.トリビアル、#23 故ダイロン・ニックス。
訂正版裏面 (テネシー大・本校出)
かろうじてフープスの同年別ブランド「スカイボックス」に入れてもらえました。ところでこの頃の米国トレカ事情にエラーカードブームがありまして、89年の売り上げ伸張に露骨に貢献。一部のエラーカードに思いがけず無視できないレベルのプレミアが付いたため、翌年カード会社が「やらかした」と主張した多くのカードにやらせ疑惑がつきまといました。90年のMLBトレカ事情を紐解けば納得して頂けると思います。そしてダイロン・ニックスもその影響を受けることに。
エラー版裏(故W・ティズデール、FT姿)
「背番号が同じだから間違えたんだ」とでも言うつもりなのでしょうが、ティズデールは88季途中にサクラメントへ移籍。89季のチームメートですらありません。確かに引き気味の写真なら似てなくもないけど。むしろティズデール(ペイサーズ時代)のフリースロー姿が見られることが貴重かな。レアキャラでしかも鬼籍にお入りなので故ニックスのサインカードはあればそれなりの価値があるでしょう。90-91 SkyBoxサイン入りコンプ狙いの収集家にとっては難関のひとつかも。エラーの裏面に故ティズデールのサインもあればなお素晴らしいですね。