講師の市山です。
今回のテーマは、PUの高さ調整です。
PUの高さというのは、高い=弦に近い 低い=弦から離れているという事で、具体的にどうなるの?という所を簡単にご説明します。
PUが弦に近いと弦の振動を多く拾うので、出力が上がります。
ですが、あまり近いと、PU自体が持っている磁力の影響でサスティーンが伸びなくなったり、ピッキングのニュアンスが出なくなったりしますので、近すぎるとマズいです。
逆に離しすぎるとパワーが無くなってコシの無い音になりがちです。
バランスをとってベストの高さに調整します。
では、いってみましょう。
↓シングルコイルPUが三つ並んでいます。
左のネックに近い方がフロントPU、真ん中がセンターPU、右の白いカバーがリアPUです。
↓フロントPUを横から見たところです。
僕はフロントPUから始めます。
ここをかなり低めにセットしますが、クリーンサウンドに設定したアンプにつないで、アンプのツマミを全部真ん中にした状態で、6弦の開放音が膨らまない位置まで下げます。
↓次にセンターとリアを調整します。
まずはセンターから、フロントPUと聴き比べしながら、音量が同じになるポジションに設定します。
1弦2弦の音量が小さい場合は、1弦側を少し上げて下さい。
リアPUも同じようにセッティングします。
↓完成しました。
左から右に向かってPUが高くなっています。
これは、ブリッジ側と比べて、ネックに近いほうが弦の振動が大きくなって、音量に差が出来てしまいます。
なので、ネックに近いほうを低くしないと音量のバランスが取れません。
このPUの高さでかなり音質が変わります。
しかも、弾き手の好みやPUの種類によって高さも少し違ってきますので、自分の気持ちの良いポジションを試行錯誤しながら見つけていきましょう。
時間が掛かるかもしれませんが、根気よくがんばりましょうね!
レッスンでもPU調整を教えています。