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相応しいモノとは・・・
私が断捨離®️に目覚めた時から、ずーーっと気になっていたモノがありました。
それは“夫の傘“です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240415/12/siesta2020/f5/a0/j/o1080081015426150049.jpg?caw=800)
露先(つゆさき)の生地が破れ、数年前から出番が無いようでした。
私は何度も尋ねました。
この傘いるの?
要るーー!
あるいは···
この傘つかうの?
直して使うー!
やれやれ┐('~`;)┌
かつて京都の繁華街・四条通りに老舗の傘屋さんがありました。
しかし、いつの間にか廃業なさって···夫は修理先を探していました。
私は、出番のない傘が気になるものの、夫のモノなので黙っていました。
ただ、一向に修理に出す気配がないため、更なる声掛けを···
ねーねー
新しい傘を買うのはどう?
いろいろ見てるけど良い傘がない
む~ん(-“︵“-)
夫は、この傘を購入した時の思い出を語り始めました。
傘屋さんのご主人が店の奥からお持ち下さって···
『どこへ持って行っても
恥ずかしくない傘だから』
と。
いま聞いても高額な傘を、店主は売って下さったのだとか。
シルク生地の傘。
確かに…今ではあまり見ないかも知れません。
夫は、この傘が相応しい自分になろうとしていたのかも知れません。
一緒にデパートへ行ったり
ネットで探したり
折に触れアレコレ提案するものの、夫は一向に納得しません。
私と結婚した時には持っていた傘なので、30年以上前に購入したと思われます。
結婚前のいつだったか···
やたら良い傘を使う人だわねー
と、思ったことがありました。
が、まさかその傘と一緒に暮らすことになろうとは···。
傘がいつの間にか出番を失い、夫は折り畳み傘を使う様になりコロナ禍が過ぎました。
しかし、その間も、夫は傘の修理を諦めてはいませんでした。
何と言っても替わりの生地がありません。
夫は、傘を手に市内のデパートはもちろんのこと、近隣府県の思い付く限りのお店に修理を訪ね歩きました。
が、お引き受けいただけるお店はありませんでした。
そんなある日、大阪の洋服屋さんが「傘修理」を商いされているのを夫が(執念で?)見つけ出しました。
ある日、夫が言いました。
あまぐりちゃん、お願いがある。
ここに電話して傘の修理を尋ねて欲しい。
自分ですれば?
この店がアカンかったら諦めるから
電話して欲しいねん。
あまぐりちゃん、得意やろ?
···確かに
電話をすると、その洋服屋さんのご主人は大層な職人気質で、他店で断られた品物には執念を燃やすタイプ(?)らしく、1度傘をご覧下さることになり、送らせて頂くことが出来ました。
駆け込み寺やなぁ!
夫は大喜びです。
度重なるメールや電話での連絡も、すべて私が対応することとなりました。
しかし、気持ち良く、かつ、丁寧にお仕事を進めて下さっているのがわかりました。
連絡のたび夫に報告すると、その都度嬉しそうでした。
結果、露先の傷みは修復され戻って来ました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240415/12/siesta2020/d2/d9/j/o1080108015426150678.jpg?caw=800)
夫は大層満足していました。
洋服屋さんのご主人からは···
『ひとまず直せたけれど
次に傷んだ際の修復は難しいので
優しく扱ってあげて下さい』
とのご連絡でした。
雨の日、果たして夫は傘を使うでしょうか。
有名な絵本のタイトルが脳裏をよぎりました。
お直し頂いたのは“傘“ですが、本当に整ったのは夫のココロですね。
そして、この傘がとても良く似合う夫になったと思います。
私の声がまた役に立ちました。
嬉しいです。