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伊秩弘将インタビュー後編

空間にインスパイアされる曲づくり HIROMASA IJICHI(伊秩弘将)

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HPで曲を発表できる今はチャンス

伊秩弘将さん

——話は変わりますが、最近は生活空間やインテリアにかなり興味があるとか。

伊秩 住んでいるマンションは30数箇所もカスタムメイドで、最初の図面から大幅に変えてしまいましたね。空間もそうですが、街にも興味があるんです。東京オリンピックの後、東京がぐっと変わってきた時に生まれ、2000年以降今また東京がどんどん変わってきていて、そういう意味でも街づくりに関心が高まっているんです。

——どんな街が気になりますか?

伊秩 表参道もすごく面白い街だと思うんです。デザイン見本市のように、ディオールやヴィトンなどのひとつひとつの路面店に色があって。ヒルズが出来て裏通りも変わってきたけれど、以前も今も周辺は路地裏に入ると、クリエーターやデザイナーたちの小さな店が残っていて文化のある場所。その対比が面白い。そういう街の自分のいきつけのカフェは、磁場になっていていろんな人種が集まってきます。僕はスタジオにはあまり行かず、そんな街をぶらぶらします。街の空気を吸ったほうがいい詞が書けますからね。

——ホテルにもお詳しいとか。ホテルの記事を雑誌に寄稿もされているそうですね。

伊秩 ホテルはかなり泊まっていますし、好きです。それぞれに味があるし、デザインを感じられる場所だから。デザイナーが作った客室にはすごく興味がありますし、最近そういうデザイナーズ・ホテルが増えてきています。雑誌(GOETHEゲーテ)では都内のホテルについて書いていますが、今までなかった内容を自分なりの表現で書きたいと思って、部屋のディテールも細かくチェックしました。去年、仕事でロンドンに行ったときは5日間の滞在で4回ホテルを変えました。移動は大変ですが、魅力的なホテルが多いですから。その中でもラグジュアリーなワン・オールドウィッチと遊び心の感じられるサンダーソンホテルが良かったですね。

——本当に関心が強いんですね。

伊秩 ホテルや街もそうですが、癒されるいい空間だと思うといつまでも飽きない。そういう暮らしの素材づくりに興味があるんです。実は音楽でもそういうものを目指しているんです。だから、自分をミュージシャンと言われることにはちょっと違和感がありますね。素材ということにこだわって、音楽も含めライフスタイルを提案する人になりたいという希望があります。

伊秩弘将さん

——では、最後に音楽業界を目指す人たち、音楽をやりたいと思う人たちにアドバイスをお願いします。

伊秩 僕は音楽を決して誰かに強制されたわけではなく、メロディが浮かんで、それがすごくいいものだと自分が思えて…だからこそ売り込みを始めたんです。そこがすごく大事なことだと思う。そういう気持ちを持ってプレゼンテーションするということを、自らやらなければダメですよね。今、オーディションも多いけれども、最終的にはそこを通るということよりも、自分の音楽を認めて、いかに多くの人に聴いてもらうかということ。今はそういった意味でチャンスだと思う。自分のHPで、発表の場を作れるし。それによって共感してくれる人が直で増えていくから、いい時代だと思いますね。

——お知らせ——

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(株)アワーソングスクリエイティブ 作家募集 赤澤 係
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