スピンのレベル特徴・1〜5(訂正あり) | siennaのブログ 〜羽生君応援ブログ〜

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羽生結弦選手の現役時代をリアルタイムで体験できる幸運に心から感謝しつつ、彼のスケートのここが好きあそこが好きと書き連ね、ついでにフィギュアにも詳しくなろうと頑張る欧州住まいのブログ主です。

(追記:スピンの基礎知識記事に引き続きこちらも訂正を入れます。2018.3.31)

さて、GPSも終了(「無事」終了とは言えない・涙)、気分を変えてスピンのお勉強を再開します!いよいよレベル特徴の迷宮に入るわけですが、今回もシンプルで分かりやすい解説と美麗GIFをこちらのブログさんからをまるっと拝借↓↓

Weird and Wonderful, Spin Level, How Does It Work?


B(レベル無し)から1-2-3-4まで5段階あるレベル。1特徴(フィーチャー)=1レベルなのでLv4を獲得するには最低4つのフィーチャーが認定される必要あり。ISUのルールによると、特徴は全部で11種類、それプラス、特にレイバックスピン用の特徴が2種類。前回、スピンの基本姿勢とそのバリエーションを取り上げましたが、これらの難しいバリエーションがそのままレベル特徴になります。

Feature 1:難しいバリエーション

基本の姿勢よりもパワーと柔軟性が必要とされ、スケーターのバランスに大きく影響するような動きが「難しいバリエーション」。前記事で挙げた通り…

キャメル3種



シット3種



アップライト3種



…以上9カテゴリーが難しいバリエーションというレベル特徴になります。同じく難しいバリエーションであるレイバックと非基本姿勢は独立したレベル特徴になります。

スピンが特徴として認められるには2回以上回転することが必要ですが、同じカテゴリー内のスピンは、レベル特徴としてはフリー・ショート共プログラム全体を通して1度だけしか認められません。例えば、あるスピン中にGIFのジェーニャが行っているハーフビールマンを使ったら、もうキャメルフォーワードに属するスピンはレベル特徴としては使えないということ。ただし、難しいバリエに他のレベル特徴(後出のフィーチャー6、9、10など)をプラスすればレベルとして認められます。

Feature 2:ジャンプによる足替え

これは、GIFを見れば一目瞭然。羽生くんはスピン途中にジャンプで足替えしてますが、ジェーニャの足替えはジャンプ無し(フィーチャー扱いにならない)。



Feature 3:スピン中の足替え無しのジャンプ

これも簡単。このジャンプを行う時、普通は空中でシットポジションになります(デスドロップ)。一方、Feature 2のように足替えを伴う時はバタフライが使われます。羽生くんもさっとんもこのフィーチャーを実行しています。



Feature 4:足替え無しの難しい姿勢の変化

ISUの規定によると、このフィーチャーを満足させるためには、1つの基本姿勢(の難しいバリエーション)からスムーズに、非基本姿勢を取ることなく別の基本姿勢(の難しいバリエーション)に移行すること。GIFだと、舞依ちゃんはシットのブロークンレッグというバリエーションから、アップライトのI字スピンというバリエーションに。さっとんはシットバリエのキャノンボールから同じくアップライトバリエのI字に移行。

上記部分の訂正>舞依ちゃんもさっとんも体の前でフリーレッグを持って立ち上がっており、これはシットからアップライトストレートへの姿勢変更として合理的でありハンドブックに規定されているような難しい姿勢変更でないそう。難しい姿勢変更とはソツコワちゃんがやっているようにシットから体の後ろでキャッチフットするキャメルフォワードへの変更などで、「体の後ろでフリーレッグを持って姿勢変更する」のがポイントだそうです




このレベルを取る時にその前後で実行する難しいバリエーションは、それ自体もレベルとしてカウントされます(つまり3つレベルが取れる)。

ただし、注意しなければならない点があります。それは、足替えを含むスピンの場合、各足で取れるレベルは2つまでということ。つまり、足替えコンビネーションスピン中に難しい姿勢の変化を行なった場合、最高2つしかレベル認定されないということです。

Feature 5:スピンへの難しい入り

難しい入りとは、バランス、コントロール、スピンの実行に著しく影響を与えるような入り方のこと。認定されるためには、難しい入りに使った同じ軸足のまますぐにスピンを始めなければなりません。GIFの左はイリュージョンからのシットスピン、右はトラベリングキャメル。



ただし、このフィーチャーは同一プログラム内で1度しかカウントされないため、右のコンビネーションスピンのトラベリングキャメルは2度目になってしまい、ノーカウント。それでも入れるのが羽生クオリティなのです♪


ふぅ…(滝汗)。今回はここまで。フィーチャー6〜13と続きます。