3つのショパン | siennaのブログ 〜羽生君応援ブログ〜

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羽生結弦選手の現役時代をリアルタイムで体験できる幸運に心から感謝しつつ、彼のスケートのここが好きあそこが好きと書き連ね、ついでにフィギュアにも詳しくなろうと頑張る欧州住まいのブログ主です。

(※5/31付で15/17年の比較動画を追加しました)


というわけで、ショパン三たび。控えめに言って意表を突かれました。私の感想は「そういう手もあるのか〜。ありなのか〜。ほおおお」、そんなところです。もちろん新プロがもたらすようなコーフンはありませんが、羽生くんは羽生くんが「勝てる」と思うプロを滑るがよろし。命がけで五輪金を取りに行くのは他の誰でもない、羽生くんですからね。ファンは応援するのみ。世界最高得点をたたき出したプロを引っさげて、さらに構成を上げて五輪に挑むなんて世界でも文字通り羽生くん唯1人にしかできないことです。私は誇らしく思います。

昨季は、リスフランによる4Tのスタメン外れが、「4Loの獲得」と「SPオールエッジジャンプの呪い」というプラスとマイナスの両面をもたらしました。シーズン後半から復調顕著だった4Tが今季SPに復活することでSP安定の鍵となるのは間違いありません。変な話ですが、ラストジャンプがクワドコンボでもそれが4Tだからまったく不安を感じないのです。SPの遭難はフリーの滑走順や何やらとにかくダメージ甚大。大事なシーズンには絶対に避けたい!(…特に海外ファンの間では4Lzにグレードアップしなきゃ勝てないだろ…という意見が強いようですが、今は削除されてしまったアリさんアップの幕張最終日の演技動画を見た人、または現地さんはお分かりになるように、パーフェクト演技というのはそれだけで別格のインパクトがあり、またジャッジにも絶対に高く評価されるもの。個人的にはSPでの冒険は怖いと思ってます)

で、3度目のショパンは過去シーズンの構成と一体どこがどう違うのかという点を、簡単にですが表にまとめてみました。3バージョンもあると頭がごちゃごちゃになってしまいますわ。音楽の同じ箇所でそれぞれこういうことをやっていることが大雑把に分かれば。まあジャンプの入りやらステップやら色々間違いもあると思いますが、大体の雰囲気ということでご容赦を^^




(追記:Ver.14のStSq3連は左クラスタしか入っていませんが最初に入れるはずの右クラスタのロッカー・カウンター・ロッカー・ロッカーでロッカー・ロッカーをミスって入れられなかったものと思われ)

改めて、1stソロクワドはT→S→Loに着実にステップアップしているのだなあと感慨深し。

あと最新バージョンには静止ポーズが皆無なのですね。ただし、1、2季目にあった静止から両方向に小さく弧を描くポエチックなシーンは非常に効果的でした。その代替となるような流れは今のところ二つのスピンが終わってからのゆったりとバックアウトサイドエッジで弧を描きながら下がるところでしょうか。とても素敵で目を奪われるパートですがもう一つどこかに印象的なシークエンスが欲しいかも。無論彼はバラエティーに富んだジャンプの出入りだけでも音楽を表現しているのでさらに望んでしまってどうもすいませんなのですが…。それに4Loからスピンが続きますが、ここは彼の誇りでもあるCSSPをさらに「魅せるもの」に進化させることで面白くできるでしょう。城田さんもこれから肉付けして行く的なことをおっしゃってたので、4T3T前とか今はまだ少々つなぎ臭の強い箇所にもう一声アーティスティクタッチが来るかなーと期待(いやコンボ前だから詰め込めないでしょという話もw)。

一方文句なくかっこいいのはステップシークエンス!これも最終日のパーフェクトバージョン(オリジナルは削除されちゃったけどつべには転載されてるようですがね…)が俄然良い!のであの演技の感想になりますが、ステップ開始前、ツイズルでスタート位置に進むところに深いランジっぽい動きが入っていてめっちゃダイナミック!これからクライマックスくるぜー感がすごい!フリーレッグも要所要所で位置が高いし、ディフィカルト3連が3つ→2つに減ったせいでシークエンスに全体的に余裕が出ているのか、ツイズルが高速でロングバージョンだったりインイーグルもたっぷりと深く回り込むのに加えて頭や腕の動きも奥行きがあっておおっとなりました。全般的に前2バージョンよりも上半身がしなやかで連続性があり、「踊っている」感があります。羽生くんが踊れる人なのはもはやいろんな場面で証明済みですけどねw


参考までに1、2季目のショパン比較動画




15/17年の比較動画を動画主さまに感謝して追加します。