ふらり、メキシコ その4 テオティワカン遺跡
本日の予定は遺跡見学と美術館巡り、そして市場へも行きたいと盛りだくさん。いの一番で朝食をすませ、早速バス停へと向かう。
ガラガラのレストラン、朝食は数種類から選ぶスタイル。もちろんメキシコ料理をチョイスしました
名前を書き忘れたけど
要はトルティーヤにサルサとチーズをドバッとかけて上に薄切り牛肉の焼いたのをのっけた料理
早くも明日の朝食が楽しみになるほど美味しかった。メキシコ料理大好き。常にビールが吞みたくなる
早朝のソカロ。ホテル前でタクシーを待つが全然来ない。。ホテルタクシーは高すぎて乗る気にもならない。
やっと捕まえたタクシーで街の北部にあるバスターミナルへ
メーターを使えと交渉するも、マイ料金表を手に「定額だから」と一歩も引かない陽気なドライバー
多少高くてももう待てないので渋々OKした。
そもそも定価がいくら位なのか分からないからまともに交渉できるはずない
テオティワカン行きは一番端っこのブース。遺跡の絵が描いてあるので分かりやすいです
可もなく不可もなく的なバスでした。
座席突くと係の人がチョコレートを配ってくれたが、後で食べようと隣の席に置いておいたら、すぐさま回収されてしまった
すぐにバッグに入れるべきでした
さてバスは出発
市街から郊外へ向かうと、にわかに道路がこみだした。高速道路の料金所かな、なんてぼやっとしていると
突然、バスが後輪を鳴らすほどの勢いでUターン 元来た道を全速で戻り始めた
この時、僕の中で小さな左門豊作が目を覚まし、どげんしたとですかーッ! なんばしよっとですかーッ!と大声で叫びだしたから
まぁ左門落ち着け、と僕は彼を宥めた。そのうち説明があるからわいわい騒ぐなと。
すると案の定、後部に座っていた登山者風の女性がサササッと運転手に近づき、何やらスペイン語で話し合ってから
また後ろに戻ってきて、今度は英語で誰かに説明しだしたから、きっと彼女は団体客のガイドさんなのだろう。
「みなさんこのバスは時間通りに到着することが不可能になりました。でも大丈夫、ピラミッドにはいけます」
と、めっちゃ大ざっぱ 説明を受けた客達も何も質問をしないから、原因は分からず
ともあれ、到着が大幅に遅れるっぽい。昨日に引き続き今日も遅れかぁーと、左門と二人で肩を落とした。
でもさ、ここでじたばたしても仕方ないので、時間は気にせず、念願の遺跡を愉しむことにした
バスを降りて歩いて行くとチケット売り場がある。陽気な姉さんが手を振ってくれた
入り口付近には数軒の帽子屋さんがあった。
メッチャ暑いので、麦わら帽子を一個買ってみた。
帽子屋の奥さん
入ってすぐのところ。恐竜だか鳥だかの鳴き声を出す笛を売る人が沢山いて、静寂の中に奇妙な古代感を醸し出していた。
至近の神殿をパパッと観てから太陽のピラミッドを目指す。
めっちゃ広い。。
その前に、博物館に寄ってみる。
UFOっぽい出土品がたくさんあってなかなかよかった
アジアの遺跡とはまたひと味違うよね~
いよいよ太陽のピラミッドへ
階段が急なのでちょいちょい休みながら登る。
途中で目眩がして、おじさんは日陰で休憩しました
ジムで身体は鍛えているし、ハーフマラソンも参加してるし、体力に不安はないんだけどなーなんて思ったら
うっかり忘れていたけど、メキシコシティって標高が高いんですよね
ひとりだし、体調悪くなったら面倒なので、焦らずゆっくり階段を上りました。
見事な一本道
頂上は絶好の撮影スポット みなさん思い思いに記念撮影をしていた
この人よくこのスタイルで登ってきたなー
このあと、男性の方にシャッターを押してくれますかとお願いしたら、私たちは時間がないのよ!ってこの女性に怒られたw
本気の撮影だったのかな~
この後は死者の道を通って月のピラミッドへ
月のピラミッドでは、瞑想している人が沢山いた
死者の道の突き当たりにあるので「気」がぶつかるのかな、なんとなく瞑想がしたくなる雰囲気のある場所でした
因みに、下の広場の四角い台座(写真男性の右膝のあたり)で拍手をすると、やまびこならぬ遺跡びこがして
自分の拍手が反響する、みたいなことを団体観光客さんらが体験していましたよ。
1回余計に叩いた
たっぷり3時間ほど遺跡を堪能して再びシティへ
帰り道。まさかこんなところで悪魔に出会えるとは思わなかった。胸の文字の意味はあえて訊かなかった
帰りはほんの一時間ほどでシティに到着。バス停からソカロまでは定額のチケットタクシーを利用。
行きのより60ペソも安かった
で、このタクシー、ソカロ付近で大渋滞になったところで
ソカロはもう近くだからここから歩いた方がいいよって事になり、途中で下ろされた。
巨大なクリスマスツリーが見えたから、あああそこねーっと歩き出したけど、これが結構遠かった。
昼ご飯はまだだったし、あー早くビールが飲みたいなと思っていたら、たまたま昨日のタコス屋さんの前!
もう即座に入店しました。今日も満員、だた昨日の席だけ空いていたので、片手を揚げてここ座るからアピールのち着席
店先で焼いていた鳥の丸焼きの半分を注文
今日もビールを二本飲んで700円くらいだった。お味の方は、期待していたほどでもなかったな、悪くはなかったけど
ホテルへ戻りシャワーを浴びて、もう閉館間近だけど一目だけでも壁画が観たいと、ソカロ前の国立宮殿へ向かう。
人混み縫ってどうにか入り口に行ったけど、もう時間だからと入場拒否に
他の観光客も次々と来るけど、問答無用で拒否られていたので、こりゃダメだと諦めた。
そんなわけで結局、国宝級の壁画をひとつも観られぬままシティの滞在は終わったのでした。。。
非常にもったいない
こうなれば、なにかひとつだけでも観てみたいと、なんでも近未来的な図書館があるというので
急いで人力車で向かうも、それがまさかの普通の図書館で、よく見れば国立と私立を間違えて来ちゃったらしい
オシャレに見えるけどインドのリイシャーと同じ全くの人力。渋滞なので乗ってみたけど、高かった・・・
トボトボ歩いて隣のシウダデラ市場でお土産を物色しようとするも、ここも閉店間際でほとんどの店はシャッターを下ろし中という悲劇
ここ、面白い民芸品やビビットな織物とか、奇妙な置物やら、何かと楽しい市場なのに。。無念じゃ
しーちゃんのお人形だけしっかり買いました
その後はタクシーを探しまくって歩き疲れ、ようやく見つけた流しのタクシーでホテルに帰ったが
その危険だと言われている流しのタクシーがちゃんとメータを使ってくれて、ホテルに着いたらビックリするほど安かったので
あえて繰り返すけど、本当にビックリした
今までの乗り物料金っていったいなんだったのよと愕然としました。
ホテルで休息後、一日中歩き疲れて足がパンパンだったので、マッサージへ行こうとしらべたら
昨日夜回りした、ソナロサにコリアンタウンっぽい一角があり、そこに韓国マッサージが何軒かあるというので
ホテルタクシーでソナロサへ向かい、繁華街中を歩くも、そのコリアンタウンが全く見つからず
たまたま見つけたキレイめ系マッサージ屋さんに飛び込むも「今日はもう閉店」と断られ、ついに心が折れた
で、NHメキシコシティホテルの前でタクシーに乗り、ドライバーさんに事情を話すと
あぁコリアンタウンはだいたい潰れたよと衝撃的な事実を伝えられた
でもどこかに代わりの店があるでしょーと訊ねると、街のどこかにはあるだろうけどわたしは知らないと言われ
とてもいい人なのか、友達にまで電話してくれたけどやっぱり分からないというので、自分は明日からカンクンだから
向こうでスパに行くよと答えると、それからはカンクンのお薦めスポットをいくつも教えてくれた。
ホテルに到着後、さて夕食だと街へでると、何故だか分からないが、レストランが全て閉まってる。
まだ10時だぜ、と歩き続けるも、ホテル周りにある200~300軒のレストランが全部閉まっていた。
コンビニもアウトだ。そのときやっと気がついた、今日はなにか特別な休日なんだと。
俺はシティに来ていったい何をしているんだと、もう笑い出したくなるほど彷徨っていると
突然巨大なクリスマスツリーが光り出し、素敵な音楽にのせながら光のショーが始まったのだった
なんか素敵なタイミングだったな。みんな幸せそうだったし
この後、シャーターを下ろしかけのマクドナルドを見つけ、まだいけるー?! と訊いたら大丈夫との返事
ただ店のお兄さんどうも英語は話せないらしいから注文はスペイン語になる。
テイクアウトの言い方が分からなかったし「ホテルの部屋で食べたいのだけど出来るかな?」と訊くも
兄さん曖昧に首を傾げるだけで、なんともはっきりしない。
マックといえばここで食べるか持ち帰りか訊くんちゃうの?? とこちらも不思議だったけど
大丈夫? 分かる? と訊いても兄さんは曖昧な感じ。。。。
で、バーガーが届くと案の定トレーに載せてあるので、ちゃうちゃうちゃうよ兄さん、あれあれとテイクアウト用の紙袋を指さすと
やっと明るい顔になってことを進めてくれた。
マックの写真を撮っていたらめっちゃ笑わってくれた素敵カップル
で、部屋に帰り、無事に夕食。
ビールは前日に買っておいた
今日もさんざんな日だったけど、明日はホテルの美味しい朝食を食べて
優雅にカンクンへ向かおうと、心に決めたシティ最後の夜でした
結局何も出来なかったメキシコシティ。壁画と博物館と、近郊の街への小旅行は近い未来に必ず再訪問しようっと
と、帰国して2ヶ月くらいしたある日のこと、急にあのマクドナルドの店員さんのことを思い出して、ふと気がついた。
僕はあのとき、スペイン語で「わたしはホテルの部屋で食べたいです。それが出来ますか?」と訊いたのだけど
前置詞をいれるのをひとつ忘れていたから、たぶんお兄さんにはこんな風に聞こえていたのだと思う。
それは「わたしはホテルの部屋を食べたいです。わたしにそれが出来ますか?」って
そう思うと彼のあの怪訝な顔が蘇ってきて腹を抱えて笑いたくなる。
きっと彼は思ったに違いない。
「この日本人、いきなり部屋を食べたいって、いったい窓から食うのか、扉から食うのか
そんなこと出来るかって笑顔で俺に訊かれても・・・」ってね
次回カンクン・新婚さんに囲まれてツアーに行った編へつづく