前回のその男凶暴につき

に引き続き、

北野武監督の第2作目映画。

 

個人的には衝撃なデビュー作さえも

超した凄まじい作品だと思う。

 

効果音以外の音楽は無い。

ギャラが高そうな役者の出演も無い。

脚本は初めて北野監督が描く。

 

たけし軍団と持ち回りのキャストと

スタッフで製作した様な

インディーズ感が溢れている。

 

だが、そこいらの大作映画より、

世界観が溢れ、芸術溢れる作品。

個人的には北野映画ベスト5に

入る名作だと思う。

 

3-4X10月

 

1990年公開

 

 

主演がたけし軍団の中でも

最も目立たない柳ユーレイと

いう所がもう最高の証。

 

軍団のプライベートさながら、

草野球チームで遊んでいる

だけの平和感溢れる

緩い映画。

 

休日に大人ならこんな過ごし方あるよね?

みたいな。

 

平凡にガソリンスタンドで働く

柳ユーレイの元に、

ヤクザの下っ端小沢仁志が来る所から

ストーリーは激しくなっていく。

 

 

 

 

顔面凶器の小沢仁志さん

この頃からこういう役をやらせれば

ピカイチ。

 

スタンドの店員にイチャモン

つけて、わざと殴られて強請るヤクザ。

 

話をつけようとしてくれた

元組員の草野球の先輩

ガダルカナルタカが逆に昔の

ヤクザの子分のベンガルに

怪我を負わされた。

 

世話になったタカの

敵討を取るため、

拳銃を沖縄に買いに行く

柳ユーレイとダンカン。

 

 

そこから映画は沖縄編となる。

 

沖縄に登場する

ビートたけしさん、、渡嘉敷さんの

訳ありヤクザコンビが最高。

 

この辺りからだんだん、

バイオレンスヤクザ映画に展開して

行く。

脇のヤクザ役で、ジョニー大倉氏や

豊川悦司氏も印象に残る。

 

流れる時間はゆっくりなのに

かなり激しい映画となる。

 

 

この平成初頭の頃は

ヤクザが一般人から金を巻き上げる

なんて文化は当たり前で、

その復讐のために、素人が

立ち上がると言う

当時の時代背景を良く捉えた傑作

だと思う。

 

残念ながら興行成績には恵まれ

無かったが、評論家や映画人にも

高評価を得た、まさに日本映画の

ノワールが芸術性と暴力性が

うまく噛み合った映画だと思う。

 

かなり風変わりな映画だが、

バブル時代の日本が

ポイントで描かれていて、

当時の時代背景もうまく描かれた

傑作。

森田芳光監督の家族ゲームを

最初に見た時の脅威に近い

パンチを食らった感じだ。

 

来週は北野映画の3作目を

紹介する予定です。

 

 

 

この映画のラストのオチは良くある

構想だが何故か、心に残る。