アウトローや不良が好きだ。

かと言え、金に目がくらむヤクザモノやつるんでしか悪さの出来ないチーム
などは除外したい。

金も安定も捨てて己をさらけ出すロックミュージシャンのような

損をすると分かっていても戦う思想家のような

欲などで動かせられないアウトローが好きだ。


万年東一

そんな人間の代表であり、不良の神様と呼ばれたカッコイイ男がいた。

昭和の初頭

恵比寿一の不良と呼ばれ毎日、喧嘩を繰り返す。
だが、弱いものはけして殴らない。強いものや汚い人間にのみ
制裁を加える。

そんな万年に憧れ、次第に仲間がたくさん出来て、その仲間達と
新宿に進出する。

当時も今も、新宿は最大の盛り場。悪の吹き溜まり。
そんな新宿でも万年等は、ヤクザ、愚連隊、多国籍の不良相手に大暴れ
をして新宿で天下を取る。

俺は自由になるため、喧嘩をしている。もっとでかい喧嘩が俺はしたい。

その思いだけで、今度は政治家や軍隊相手にも大暴れ。
汚い相手であれば、政治家や戦場の上官であれど叩きのめす。

金がなくなれば、街でヤクザから恐喝をする。
証拠に山口の田岡組長や若頭山健、相手にも一歩も引かなかったと言う。

それどころか、総理大臣ですら頭を下げる程の
日本の黒幕と言われた児玉誉土夫、笹川良一相手にすら引かなかったと言う。

それだけの人が、事務所は喫茶店、住まいはオンボロ借家住まいだから
よほど金に執着しなかったのであろう。

日本の最強愚連隊の安藤昇や加納貢も、万年の弟分であった。

カッコイイね、万年東一の生き様は。仲間を大切にし、命をかけて守る。
だが汚い野郎は誰かまわずブチのめす。

だが組も構えず生涯、堅気を通した。
平気で損を出来ないやつはヤクザも政治家でも任侠ではない。
平気で損を出来るやつは八百屋のオッサンでも任侠だと語る通り。

万年を知った時、本当の男を教えられた気がした。



イメージ 1