3日目です。 | 望月六郎的日記『中年勃起』

3日目です。

4月26日

 

晴天。昨日は充実の2日目でした。

 

今日は『馬お嬢』の三人について書きます。

 

今回の台本書く時、前作で『17歳のヒロイン三人』を演じた椿千優・佐藤亜柚・小鞠に関していくらか悩んだ。

三人共、今までで一番、思い入れがあるだろう役柄を演じた訳だから、「次は何かな?」って期待があるかも知れない。

「そうは言ってもな」と考えたりもする。

そうそうコンパクトでいい役柄なんか思いもつかないしね。

ちゃんと見たことはなかったが『ウマ娘』が人気なのは知っていた。

競馬の街府中を舞台にした時から競馬はモチーフです。

「人妻」から「ひとズーマ」を連想して「UMA」=未確認生命体も連想した。

 

そんなこんなで誕生したのが『馬お嬢』です。

まあ、パクった訳ですね。

 

で、「ウマ娘」一応見とかなきゃな、と思って動画見ました。

 

競走馬を擬人化した美少女達がガンガン走ってました。

僕は二次元に関して基本思い入れはない。

どの子が可愛いとか、区別がつかない。

 

で、見た感想というか、絵柄というか構図に特徴を見つける事ができました。

短いスカート履いてスラッとした足を高速回転させるウマ娘達だが基本パンチラはない。

馬群を後ろから追いかけるショットは俯瞰気味でお尻や足を強調したりしない。

 

過度なエロ目線を避けるための手段なんだろうな、と理解しました。

まあ、本当に走っていた競走馬に対するリスペクトなんだろうか、と感じた。

競馬会に対する配慮とも受け止めました。

 

その点僕らは『浅草』がホームグラウンドなんだし『アングラ』(古っ)やってるんだから

毒っ気がなくちゃつまらない。

競馬に対して悪意はないけど、ドキドキしなくちゃね。

 

『馬お嬢』のコスチュームが出来上がってきて(劇団員が構成してくれました)

可愛いカボチャパンツ姿を見た時、

そして台本に書いた「トモ」に関するシュチュエーションを思い出し、

僕は不安というか、三人はどんな姿勢で臨んでくれるのか、期待というか、内心気に掛かってはいました。

 

競馬馬にとって「トモ」=「臀部及び脚部」=「下半身」は生き抜くための生命線です。

「トモ」は大切。でも、ドキドキの対象ではあります。

三人はどんな気持ちで取り組んでくれるんだろうか、そんな不安があったのです。

 

でも、僕の不安は杞憂に終わった。

 

三人は明るく爽やかに、健気で、それでいてセクシーな『馬お嬢』を爆誕させてくれました。

可愛いアイドルってだけじゃなく、

サラブレッドの老後、というか引退後の不安も含めて、

競走馬の世界から、大袈裟に言えば、日本の問題にも迫ってくれてます。

 

今回舞台上で、馬の種付けも再現される。

 

なんともすごい絵柄です。

でもそんなシーンも彼女達は前向きな姿勢で、乗り越えてくれました。

感謝です。

 

セクハラにコンプライアンス・ポリコレとか、世間は何かと喧しい。

 

サラブレッドは年間5000頭ほど殺処分されているが、そのことはあまり問題にされていない。

 

美しく儚いサラブレッドは、脆く妖しくその血統追求ロマンはまがまがしい光彩を放っています。

 

競馬はかつて強力な軍馬を生み出すための国家的事業ですがが、本来の目的を終えました。

今ではギャンブルを超えたエンターテイメントとして多くの人を魅了しています。

 

そんな重さを持った世界を『馬お嬢』の三人は思いっきり振り切ってかっ飛ばした存在感でやり切ってくれました。

 

「馬お嬢」見に来て下さい。待ってます。それじゃあ。