昨日は小屋入りでした。 | 望月六郎的日記『中年勃起』

昨日は小屋入りでした。

4月21日

 

土曜の四時過ぎ、浅草は大変な人出で賑わっています。

僕の住む新小岩で外人といえば中国、中東って感じですが、浅草は人種の坩堝。

本当にたくさんの言語が飛び交っています。

今だったらタモリの多国言語新鮮な劇になるかも知れないな…そんなこと考えました。

 

小屋入りからも、みんな慣れたものです。

各種作業が淡々と進み、9時からダンス場当たりとあいなりました。

 

まず、大岸明日香、平塚あみ歌唱の『Bone to Die』です。

この曲何故かみんなには『OK!』と呼ばれている。

まあどちらでも構わないかな。

 

シャープでシンプルな70年代風、ロックナンバーです。

セクシー女優を肉体労働者となぞらえて生まれました。

文字数を増やすため何度も歌詞を書き換えたりして、苦労したけど、本当に元気が出る応援歌になりました。

歌ってる二人だけじゃなく、ラストでノリノリのダンサーズ四人の表情が気持ちいい。

弾けてるって感じです。

 

もう一曲はフィナーレ『約束の地』サンババージョンです。

お祭り、人間讃歌…出演者からのリクエストもあって、サンバ風な仕上がりになりました。

楽しい気分になれること請け合いの仕上がりです。

 

そこで僕はお役御免となって帰宅の路に着いたわけですが、四作目はどうしたものかな…そんなこと考えました。

 

しっとりとアンプラグドも楽曲的にいい仕上がりになりそうだ。

でも踊りづらいか?

それだったら、笛、太鼓、フィドルとか足してアイリッシュ風にするのはどうだろう。

上手くいくなら、踊れるぞ…そんなことも考えた。

 

いっその事、なんとかミク、アニソン風、打ち込み未来風もありかと、想像する。

みんなと、五十嵐治さんとの相談だな、が結論でした。

 

劇場に入ると、出演者の表情が稽古場とは一変する。

照明や音響の効果で気分は上げ上げになるんだろうな。

緊張はもちろんあるんだろうが、それ以上の喜びが踊る表情を生き生きさせる。

 

本番ではお客様の視線と歓声と拍手があるんだから、感情は震える感じになるんだろう。

もうすぐです。お待ちください。

 

次回作は古代ローマの名著『変身物語』がモチーフです。

僕はこの変身の中に、『変心』も入れてみたいと考えてる。

宗教的な変心。今までの生き方からの変心。

マインドコントロールからの脱出は僕ら現代人にとって大切な問題のようにも感じます。

 

他には任せられないから。

他にいないから。

消極的な選択として…

 

こんな言い訳で、僕らの国の政治は移行している。

政治だけじゃない。

しょうがない…どうしようもできない…無理だ。そんな気分も多い。

 

ガチガチにでき上がった構造を脱構築するには理性と勇気が必要だ。

老人の長生きし過ぎに関してもそうです。

安楽死を認め実践してる国だって多いんだ。

 

老人の問題を多少スキャンダラスに語った事で非難されて学者がいた。

でも、何でもかんでもタブーにすりゃあいいって問題じゃないはずです。

ジャニーズ問題もそうだけど、かつては誰もが黙り込んだ。

少子化問題にしてもそうだ。

小児科医、小児医療を充実させるためには老人に向けられたマンパワーを振り分けなきゃならない。

老人から若者に、いろいろシフトしなきゃいけないはずです。

これは単純な足し算引き算だってわかる問題じゃないだろうか。

 

僕は何にしろ恐れずに話し合う必要があるように感じます。

 

なんだか話が外れてしまった。

けど、NO!と意思表示しなくちゃいけないんじゃないか…そんなことを考えることが多いんです。

 

本当かどうか疑う必要はあるだろうけど、現代の世界は大問題がありありだ。

現在、行われている戦争はもちろんだ。

 

だが日本の周りも相当に怪しい。

台湾問題が喧しいが、僕が思うにもっと危険なのが朝鮮半島じゃないのかな。

 

台湾海峡を挟んで中国と台湾とその支援国が衝突する。

そんな報道も多いけど、海戦は撃沈って形で甚大な被害が出る。

一気に形勢が明らかになる海戦に、中国が踏み切るとは僕は思えない。

 

僕らは海戦なら中国に負けっこない…米国の空母打撃群、日本の潜水艦は圧倒しているから大丈夫。

それに、台湾海峡から日本に弾が飛んでくることもないだろう…そんな気分じゃないのかな。

 

でもそんなところに相手はわざわざ、飛び込んできてくれるんだろうか、と思います。

 

ウクライナじゃないけれど、ジリジリと膠着する地上戦なら中国にも活路はあるはずだ。

かつて朝鮮戦争で連合国側と互角でやり合ったって、成功体験だってある。

このままではどうにも身動きがとれなくなってきてる北朝鮮にしたってこの事態はむしろ歓迎かも知れない。

やけのやんぱち、餓えや不満をテコにして、一発大博打ってことだってありそうだ。

 

70年前に大日本帝国が奇襲に出たのだって、きっとそんな感じだったんだろう。

 

そうなると北朝鮮の核兵器の恐怖は、まさにはっきりくっきり、現実のものになる訳ですね。

 

トランプ前大統領が「日本も韓国も、核持っていいから、自分の国は自分で守れ」ってなこと言ってました。

アメリカ国民からすれば当然と言えば当然です。

間も無くこれが世界の現実になる可能性は大きい、と僕は思います。

「日本の核保有問題」も正面から政治問題にすべきじゃないか、と僕は思います。

 

少子化、労働者不足の中、日本は自衛隊の人員不足も深刻です。

その割にホストはどの街にも溢れてる。

現在日本女性のセックスワーカーは増大中だそうです。

とうとう日本は売春婦を輸入する国から、輸出する国になっている、と聞きます。

『失われた30年』の間に日本は、日本人は経済的にも、精神的にも、貧しくなった訳です。

 

僕ら日本人は同じ船=時代と領土に乗っている人員です。つまり時間と空間を共にする同胞です。

 

ですから、これからの先ことを考えて、新しい哲学やら宗教観やら

…形而上っていうんですか…を再構築しないとならない…そんなことを考えてしまいます。

 

抱えてしまった問題を、おざなりにしないで、きっちり向かい合う

…そんな時が来てるんじゃないかなあ、って本気で思います。

 

シリーズ第四弾『セクシー女優事変・絶頂作戦』は『仁義なき戦い』シリーズの『頂上作戦』に対応します。

ハイパーっていうか、整形は表層的改造だけではなく、人間改造って問題もを含んで、

すなわち超人類の出現を予感する物語にしたいって、思っています。

 

そしてシリーズ第五弾は『完結編』です。

来年の今頃にやる訳ですが、『完結編』は日本の近未来が舞台です。

それまでに日本は、世界は、どうなっているのかな…って思います。

日本で大人気のフランスの人口統計学者にして歴史家のエマニュエルトッド氏、曰く…

『第三次世界大戦はもう始まっている』んだそうです。

だったら認識を改めなくちゃ、ですね。

 

日本の総選挙もそのうちあるけど、11月には米国大統領選がある。

混沌だなんてもんじゃない、本当の意味でカオスがやってくるかも知れないのです。

 

今日は大袈裟なことばっかり書いたけど、正直な考えを披露しただけです。

そんな感情を持って『セクシー女優事変』に向かい合っているって、宣言だと思ってください。

なんたって僕らは、かつての常識が通りそうにない、アフターコロナの世界を生きているんです。

 

そんなこんなで、今日も5時から場当たりです。それじゃあ。