明日の天気は・・・微妙 | 望月六郎的日記『中年勃起』

明日の天気は・・・微妙

4月5日


今年の桜は雨、嵐、竜巻、ひょうと、人生で例えると波乱万丈、苦労ばっかりだ。

明日もなんだかつらそうな天気だけど、花見やるかって感じです。


昨日は『演劇は 人との出会い』?みたいなことを書いたけど、今日もその一種かな。

『浅草ロミオとジュリエッタ』初めて見てくださったお客さんから観劇の翌日連絡があった。


なんでも小さな雑誌の編集者なんだけど原稿を依頼したいということでした。

で、落ちついた頃にお茶の水の喫茶店でお会いした。


『誰のファン、というか関係者なんですか?』


『チラシを見て面白そうだと思ったんです。

唐組の赤松さんも出演していたので』


『赤松さんのお知り合いなんですか?』


『唐組を拝見することがあるのです。特に知り合いというわけではありません』


みたいな会話から会見は始まって、演劇に対する考え、いろいろ話してくれました。

真面目な受験生時代から大学に進み

状況劇場やつかこうへい事務所あたりに心を奪われた青春時代のことを話して頂いた。


『雑誌の方は極めてお固いものでして・・・』


教育関係の専門誌で先生とか教科書関係とか、まじめな人が読む本でした。

僕は『談話室』というコラムちゅうか、作文のようなものを依頼されました。

2800字=400字詰め原稿用紙×7です。


『劇団主宰者』と紹介されるそうなんで、劇団の事を書くことにした。


タイトルは

『48才から始める劇団作りに必要だったもの』


あまり役に立つ情報とは思えませんが(そんな人は少ないだろうから)いろいろ思い出して書きました。


まだ雑誌の方に掲載されたわけじゃないんで、仁義を守って何カ月か後にブログに載せます。

その機会に読んでください。


突然話が変わりますが・・・

56歳になった僕が感じることですが、

今日現在生涯で一番戦争を身近に感じています。


小中学生のベトナム戦争以降、アジア、南米、アラブで起きた数々の紛争、戦争。

大韓航空機撃墜、アフガン、ソ連の崩壊、ユーゴの悲劇、湾岸、対イラク、対アフガン

対テロリスト、アフリカの資源争奪民族紛争・・・

覚えている限り基本、戦争がなかった時はない。


8年間劇団やって、テーマは近代日本文学のつまみ食いでした。

だもんで、明治政府が舞台である以上、常に戦争が物語の背景にあった。


僕は歴史好きなところがあるし、つまみ食いと書きましたが、やっぱり齧ってしまうと

物語から、みずみずしい汁が出てくる。


汁は甘いか、辛いか、しょっぱいか・・・それは別にしても、鮮烈さは身に沁みる。

グッと飲み干さねば先に進めない気分になるもんです・・・・なんのこっちゃ・・・・


その結果観劇された方や出演者から

『よくわからない』

『難しい』

とお叱りの言葉も頂いたのですが、今日この頃は新聞なり、PCなりを覗き込むと

『とても難しい70年以上前の情報』

が溢れんばかりに氾濫している。


『中国や韓国は被害者なんだから、日本を糾弾するのは、まあ仕方のないことだよな』


加害者側の心構えというか、そんなスタンスでここまで生きてきて支障はなかったように思います。

小学生の時意味もわからず

『バカでもチョンでもできる』

と言ったら、オヤジに意味を諭され、叱られた事を思い出す。


しかし、そんな僕も最近は

『・・・それもどうなんだろうか』

などと考えてしまうことも少なくない。


相手に対してイライラしてしまう自分もいる。

ということは

『相手もイライラしてるんだろうな』

とも感じるが・・・

だからといって、どうすることもできないから・・・余計にイライラしてしまうんだろうな。


これは相当な悪循環に置かれてますぜ。



夏の公演『赤と黒・大陸情熱編』の勉強に満州関係のホンを読んでいる。

大陸、ロマンは気持ちが良いけど、特務機関、敗戦となると心が重い。

まして、敗戦の色が濃くなった頃からの心情は辛すぎる。


裏切り、裏切り、裏切り

負け始めたころから、日本人が日本人を裏切り、とたんにあさましくなる。

誇り高い日本人が地に堕ちる。


書き残された著作にもどこか後ろめたさがあって、何か裏を感じてしまう。

これはきっと

・・・『察してくれ』

という合図なんだろうと思って読み下したりもする。


言えないこと、忘れたいこと、だけれど伝えなきゃいけないこと。

そんな思いが伝わってくる。


戦後70年・・・


楽しい舞台にすべく、悪戦苦闘中です。