前回の続き。
ダイナミックエリアを体験したらいよいよメインのコース、ハンドリングトラックへ。
1周2.1㎞、オフロードコースほどではないものの起伏のあるコースで、
ドイツ・ニュルブルクリンクの『カルーセル』を再現した鉢状のコーナー。
アメリカ・ラグナセカの『コークスクリュー』を模した下りS字コーナー。
こういった外国のサーキットの名物コーナーを体験できます。
レースとか好きだったらガチで攻略しようとかなるんでしょうかね。
シドはそこまででもないんで、普通にワインディングロード走るような感じでインストラクターさんと雑談しながらゆるーい感じで3、4周しました。
そして最後にローフリクションサークルトラックへ。
ツルツルに磨き上げられた円形状のコンクリート、その路面上には常時スプリンクラーで水が散布されているというある意味狂気のエリア。
ここを円周を描くように少しずつスピードを上げて走ります。
するとアンダーステアが発生して車体が不安定になります。
ざっくり言うと
「前輪が滑って進路が外に膨らみ、コースアウトしそうになる」
ということ。
一般道でもカーブ前でしっかり減速せずに無茶な侵入の仕方をするとこいつが発生して、パニックになって下手な操作をすると車体が制御不能になって盛大に事故ります。
このコースはアンダーステア(前輪が滑って進路が外に膨らむ)やオーバーステア(後輪が滑って進路が内に切れ込む)を人工的に発生しやすい状態にして、その状況を体感しつつ対処法も学んでおくというもの。
バイクだと雨の日にマンホールやグレーチングを踏んでタイヤが滑るという事態が結構発生するんですが。
四輪ではあまり体験することがないことなので滑る感覚が結構面白い。
……といったところで90分が経ってプログラムは終了。
ランチのためメイン建物に戻ります。
ところで同行者のシド妻。
プログラムを受けている間はメイン建物で待機していまして。
他のプログラム参加者は50代60代くらいの夫婦連れが多く、大体女性はメイン建物で待機していたんですが、その中に気になる人たちがいたとかで。
以下、シド妻の話。
シド妻「それがな、どー見てもパパ活女子やろって女の人おってん」
シド妻「50代くらいのおじさんと、不釣り合いな20代くらいの綺麗な人」
シド妻「男の人がな、休憩か何かで『戻ってきたよー』って」
シド妻「『俺の格好いいとこ、見てくれた?』って感じやったんやろうな」
シド妻「せやけどその女の人、ソファでかっぱー口開けて寝とってん」
シド妻「それで男の人も『おぉう……』みたいな感じになって」
シド妻「その人めっちゃ早そうな車乗ってた。GT3 RSとか書いてあった」
シド「(スマホぽちぽち)そのプログラム、35万円かかるらしい」
シド妻「35万!? そんな払っとるなら女も起きとけよ!」
シド「あー、プログラムごとに時間違うのか。これは4時間だってさ」
シド妻「4時間!? そら女も寝るわ!!」
まったく、どこに行っても騒がしい女である。
運転してる方は普通に楽しめるとして、建物で待っているだけの妻が楽しめるかと言うところは気にかけていたところなんですが。
コース上を走っている車を見ているだけでも十分楽しかったとのことで。
シド妻「見てるだけで楽しいし、シーソーとか他の奥様も盛り上がっとったよ」
シド妻「大阪のお店行くときも思ったけどポルシェってすごいなぁって」
シド妻「普段ありえへん体験させてもらって、ありがとうございますってなるわ」
何となくわかる気がする。
子どものころからの憧れがとか、レースや車が大好きでとか、そういったもの特になくても。
色んなもの見せてもらったり、話を聞かせてもらったり、実車に乗せてもらったり。
そういう非日常空間を体験(エクスペリエンス)させるのがとても上手で楽しいなぁと。
なるほど、故に「ポルシェ『エクスペリエンス』センター」なのかと感心しました。
年配の夫婦だけでなく、若い女の人同士で女子会みたいな感じで来ている人や、小学生くらいの子どもを連れた家族もいたので、子どもたちがもう少し大きくなったら一緒に連れてきてきたいと思います。
PEC東京を出立し、アクアライン渡って川崎に戻ってレンタカーを返却。
一旦別行動で各々行きたいところに行き、夜は横浜中華街で待ち合わせ。
そして最後に。
ホテルまでの移動ルートを調べようとしてミスタッチにより出してしまったもの。
とうwwよこwwちんwwww
中華街でスマホ画面見ながら爆笑する頭の悪い二人
とても楽しい二泊三日の旅行でした