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貴乃花親方(元横綱)が当選した日本相撲協会理事選挙の結果が、親方の退職という前代未聞の事態に発展した。2日深夜、安治川親方(36=元前頭光法)が東京・江東区の大嶽部屋で会見し、突然の退職を表明した。立浪一門の宮城野部屋の部屋付き親方だったが、前日1日の理事選では一門外の貴乃花親方に投票した。その結果、同一門が擁立した前理事の大島親方(元大関旭国)が落選。同親方は同一門の「反省会」で造反を告白し、責任を感じて角界を去る決意をした。造反者追及の動きは厳しく、今後も退職者や一門離脱表明者が出てくる可能性もある。【引用:2010年2月3日 ニッカンスポーツ】

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さらに紙面には造反した当人のコメントが出ていますが、

「選挙で、貴乃花親方を支持して1票入れました。大変迷惑をかけて、相撲協会を退こうと思いました。(中略)(貴乃花親方の)勇気、心意気という言葉を聞いて、この人ならなんとかしてくれると思った。迷う部分もあったが、最後は頭より心が動いた。(中略)(選挙後の一門の緊急会合で造反したことを)自分から名乗り出た。かなりの波紋を呼んだ。自分の気持ちに正直に、協会に変化があればと思って、入れた。個人の気持ちとしてはいいかもしれないが、一門という家族を乱すのはどうかと思った」

ということです。


“犯人”がみつかりましたね。個人的には一門間の親方同士に仲間割れみたいなプライベートな理由があって(一門を裏切った投票をした親方がいた)のことかと思っていましたが、理由もハッキリして、スッキリしましたね。

すでに貴乃花親方に共鳴して投票する親方が7票ほどあったので、もしかしたらイケるのかなとも思いましたが、一門の決め事を壊してまで貴乃花親方に投票した親方がいたのは驚きました。

本来は立浪一門は1日の理事選に、現職だった大島親方(元大関旭国)・友綱親方(元関脇魁輝)を擁立し、一門の総票数は20で、当選ラインの10票を2人に振り分けてるように下打ち合わせしていたのですが、おそらく同親方は大島親方に投票するように命ぜられたのに裏切ってしまったため、今回の投票結果になったわけですね。

このニュースを見た安治川親方の行為について共感する人は多かったと思います。今の角界を打開してくれるだろう貴乃花親方に対する期待は多かった中での、ある意味明るいニュースだったでしょう。


ただ個人的にはこの安治川親方には『自分の立場をわきまえろ!』と言いたいですよね。ご存知だと思いますが、親方になるには親方の権利(株)が必要であるわけです。この「安治川」は以前に元横綱旭富士がつけていたのですが、「伊勢ケ浜」に変わったため、「安治川」が空き株になってしまったのですが、これは将来現役幕内で活躍している安美錦が引退したときにすぐに親方になれるために取ってある株です。

とても言葉は悪いですが、さほど大した成績を残せず3年前に引退した光法が、たまたま「安治川」が空いていて安美錦もまだ活躍しているので、期限付きレンタルで株を借りて親方になったわけです。さらに借株の場合、選挙で誰に投票するかは、所有者である安美錦に委ねるのが原則だそうです。安美錦の師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は、大島親方の弟子だ。そういった縦社会のなかにある親方株で身勝手な行動は大きな迷惑をかけただけでは済まされないはずです。

政治的に言えば“職権乱用”の犯罪に相するものいっても過言ではないですよね。何がいいたいかというと、自らが現役を退いて取得した株で活躍する親方が今回のような行為を犯すなら、まだ良いのですが、親方の権利を借りて犯したことが許しがたいんですね。親方になれなくてもなれない元力士はたくさんいるのです。


日本相撲協会は、法的には日本オリンピック委員会(JOC)などと同じ財団法人で、理事会は最高議決機関であり、自分の意見が通るところです。そのポストに就くことができた貴乃花親方。

ここまでなったらもちろん貴乃花親方には凝り固まったの古い体質を変えるべく相撲界の将来を託された思いを受け継いで改革を作って行って欲しいですね。