今回のプチ旅行の宿泊先は、熊本県と福岡県の県境にすぐそばの『玉名温泉』です。

炭鉱産業が盛んだった頃は、三池炭鉱の奥座敷として栄えた温泉郷。

美人の湯としても知られています。

福岡との県境にあって、高速道路や新幹線の駅にも近いので、結構気軽に行ける場所です。

 

そんな、FUKUOKA人にも身近な温泉、『玉名温泉』に宿泊をして、周辺を散策してみましょう!!

 

今回の宿泊先は『山もみじの宿 八芳園』さん。

全室に温泉のお風呂つき、朝夕とも部屋食という、ちょっと贅沢な宿に泊まりました~!

 

フロントにあるラウンジ。

なかなかイイ雰囲気です。まあ、今回は使っていないけど…。

 

お部屋の数は、全部で12室。今回は、高い方のお部屋ではなかったのですが(笑)、ワンフロアに2室のみ…という、他のお客さんを気にしないで使えるところがウレシイ。

この部屋はお部屋食用のダイニングルーム。テーブル席なので、お年寄りや外国の人にもやさしそう。

 

寝室と居間。ゆったりする広さがあります。

 

そして、この温泉!かけ流しです。

半露天風呂という紹介でしたが、開放的な窓に近いお風呂…という感じ。

それにしても、風呂が広い!ゆったり感は半端ないくらいです。ちなみに、こちらは畳風呂になっていて、転倒などの危険にも配慮。

 

ロビー前とは別に、宿泊客用のラウンジがありました。

コーヒーなどの飲み物(水を除く)は各部屋にはありませんが、こちらで自由に飲めて部屋への持ち帰りもOKでした。

もともとお客さんの数が限られているので、ゆっくりできました。

この奥には、大浴場もあって、そちらには露天風呂もあります。やはり、ゆっくり使えました。

 

では、一風呂浴びて、いよいよ夕食です。

まあ、この品数!

食前酒と、7種類の先附、ピーナッツ豆腐とハモのお吸い物、伊勢海老と脂が乗ったマグロなどのお刺身、そして後からいただく海鮮のトマト鍋。

和食の食材をベースに洋風のアレンジもシャレていてなかなか美味しい!

 

続いて、焼き物は太刀魚。太刀魚は全く違った味付けで2種類。そして、煮物は鶏ひき肉が入った南京饅頭。

もう、お腹いっぱい…な気がしたのですが…。

 

いや~これはまだまだいけますよ!!

鉄板焼きのすき焼き風??A5の黒毛和牛をジュッと焼いて、野菜を巻いて割り下風のたれに漬けて食べるという、ちょっと変化球の食べ方ですが…やっぱり、和牛は美味しい!

 

そして、季節ですね~。ご飯はトウモロコシご飯。

先ほどの伊勢海老はお味噌汁になって出てきました。

 

最後に、デザート。

すっかり、完食!!もう、お腹がはち切れそう…。

この食事には大満足。

 

で、こちらは朝食です!!

この朝食も豪華。焼き魚は2種類あるし、冷製の豚しゃぶとサラダ、卵焼きに自家製お豆腐…これははっきり言って、朝食のフルコース。

部屋もお風呂もお食事も満足!の『八芳園』さんでした。

 

 

朝夕の食事に、お風呂は大浴場と部屋風呂と、今回も4回温泉に入って、ではせっかくですので、『玉名温泉街』をちょっと散策してみましょう!!

 

実は残念なことに、この日はほぼ雨天。

土砂降りではなかったのですが、一日中傘が手放せないお天気でした。なので、『玉名温泉街』の散策も『八芳園』さんのある区画付近をグルっと回ったくらいでお終い。十分巡れなかったのですが、目に留まったところをご紹介します。

 

まず、『八芳園』さんから街の中心に向かって少し下ったところにある『ひきの温泉の源』と『ひきの荘』

『ひきの荘』は玉名温泉の元湯という歴史ある温泉宿だそうです。

 

さらに少し行ったところにある『しらさぎの足湯』

温泉街ですからね~。やっぱりこういう足湯はウレシイ、人々の集いの場でしょう。雨の中だったので、この時は人はいませんでしたが。

 

『玉名温泉』で一番目立つ立派な施設が日帰り温泉『つかさの湯』

でっかい施設です。食事や宴会もできるようです。

 

そして、道路を挟んで『つかさの湯』の向かいにあるのが、こちらもでっかい『司ロイヤルホテル』

和風の旅館もいいけど、こんなホテルの滞在もイイかも!

別棟のチャペルもありました。色んなイベントもできるのでしょうね。

 

『司ロイヤルホテル』の前をしばらく歩いていくと、何やら大きな鳥居が見えてきました!

玉名温泉周辺でも歴史のある『疋野神社』の鳥居です。

2000年の歴史がある…という古名社。古来からこの地にあった神社ということです。

 

300年以上前に建てられた二の鳥居。これほど古い鳥居も珍しいとのこと。

 

御社殿も330年前(1961年)に建てられたもの。

この時は、何組か『お宮参り』の赤ちゃん連れがお参りに来ていました。

 

境内にある『長者の泉』

温かい御神水が湧出ていて、お水を汲みに人々が訪れていました。

 

 

さて、そろそろ温泉街を出て、周辺の観光に参ります。

 

玉名と言えば、まずは真言律宗の九州別格本山『蓮華院誕生寺』さん。

JR玉名駅に近いところに、純木造の五重塔などの建造物があるご本院がありますが、今回訪れたのは、昭和53年(1973年)に開創、再興された別院『蓮華院誕生寺 奥之院』です。ご本院から車で15分ほど山手に登ったところにある、美しい自然に囲まれたお寺さんです。

 

境内に入ってすぐのところにある『一心会館 たんぽぽ堂』

結構大きなお土産と食事どころ。玉名近辺のお土産はここでゲット!

会館のウリは、カラフルなコーンに特別の搾り機?で作った『マンガ風アイス』。インスタ映えを狙って遠くからやってくるファンも多いそうですが…今回はちょっと朝ごはん食べ過ぎた。後ろ髪惹かれつつもパス。

 

『蓮華院誕生寺 奥之院』さんの境内への入り口は、この特徴的な『心経門(しんぎょうもん)』。

 

参道を入って右手に『護摩堂』、そして左手に見えるのがこの『鐘楼堂』

 

これが『鐘楼堂』にある、世界最大級の大鐘楼。鐘の直系は九尺五寸(2.88m)、鐘を突くことで祈願がかなう、ということで重さは「満願=1万貫(37.5t)ということ。

写真ではちょっとわかりにくいですが、その大きさには、まあビックリします。

 

『仁王門』と奥に見えるのが『五重塔』

とにかく境内が広い。お寺さんの境内…というよりも大きな都市公園の中に居るみたいな広さ。

 

『五重塔』を過ぎてさらに参道を行くと池(『桜ヶ池(男池)』)にかかる『極楽橋』があって、その橋越しに向こ~うの方に大きな仏様の姿が…。

 

どんどん行って、どんどん階段を登って行ったところに御座されるのが大仏様。

『蓮華院誕生寺』のご本尊、皇円大菩薩の像。皇円上人は玉名出身の平安時代後期の天台宗の僧侶で、浄土宗の開祖、法然上人のお師匠様です。

 

雨のために風景が霞んでしまって残念ですが、境内の木々は洗われて緑美しいのがすくい。

大仏様からさらに奥へと行くと、たくさんの燈篭が立ち並ぶ『真宝道(しんぽうどう)』。道の長さは108m。道を通って108の煩悩を落として行きます。

 

そして、奥の奥にあるのが『展望所』

晴れている日はさぞかし展望がいいでしょうね。雨の中でも気持ちの良い景色です。

展望所にある『縁結びの鐘』は、大中小の3つ。それぞれ「夫婦の鐘」「恋人の鐘」「家族の鐘」とあって、願いを込めて突きますが、どれも美しい音色が響きます。

 

来た道を戻って、大仏様への階段の上から、境内を見た様子。

とにかく広い!!

この後、『五重塔』に行ってお参りをしました。

高さ51.5m、全国最大級の大きさの『五重塔』はご本堂になっています。で、ここでお参りです。

『蓮華院誕生寺』は、「一願成就」願いをかなえてくれるお寺さんです。添え護摩木に願いを書くとお坊さんが毎日護摩を焚いてお祈りしていただけるそう。

『五重塔』は登ることができて、各層は道場となってお参りや修行ができるそうです。が、今回はここまで。

お天気が良ければ本当に1日のんびりお参りができる、そんな美しい場所のお寺さんです。

 

 

そろそろお昼。

昼食はどこに?

実は、昼食はちょっと離れて隣の荒尾市に浮気して?お目当てのお店に行こうとしたのですが…行ってみたら臨時休業!

残念!!で、じゃあどこに行く~??となって、途中の道で見つけた『ハラミ食堂』さんへ。

 

荒尾市内にある和風焼き肉店『馬力屋』さんのメニューを手軽に食べれるように…ということでできたお店ということ。

店内はサーフショップみたいなデコレーション。入り口の自動販売機で食券を購入して入る、気軽なスタイルのお店です。

 

こちらは、牛タン炭火ステーキに目玉焼きのトッピング。

結構柔らかくて美味しい。

 

こちらは、2種類の焼肉が味わえる、ちょっと欲張りな定食。今回の組み合わせは、焼きスキとピリ辛ハラミ…ってあれ??

昨日の夕食も焼きスキだったな~。ついすき焼き好きで頼んでしまった!

でも、全く違ったスタイルの焼きスキを2日連続でいただけて、それはそれで満足!こちらも焼きスキも脂が乗っている。ハラミはピリ辛タレがごはんにピッタリ。

ああ、また食べ過ぎてしまった…。

 

 

ランチの後は、ボチボチFUKUOKAに戻ります。

戻りは九州自動車道『玉名IC』からの直帰。再び玉名市の市街地へと戻って行きます。

その途中に立ち寄りましたのが、『高瀬裏川花しょうぶ祭り』の会場です。

 

2022年の『高瀬浦川花しょうぶ祭り』は5月20日(金)~6月4日(土)まで。訪れた日はギリお祭りが終わってしまっていたので、お祭り期間中のイベントに出会うことはできませんでしたが、花菖蒲はまだキレイに咲いていました。

すでに季節が終わっていますので、来年以降の観光の参考にしてください!

 

小さな川の中に川に沿って700m(そんなに長かったっけ?)に菖蒲が咲くというのですが、この時はこんな感じでした。

 

『高瀬裏川』には江戸時代からある小さな石橋や石垣、商家が残っていて、菖蒲とともに情緒ある風景を作っています。

川に沿って花を見ながら散策するだけでなく、川の石垣の間の階段を上って周辺の古い商家や古民家のある街並みを見学するのもおススメです。

 

 

川に面した古い建物の1つ『高瀬蔵』

イベントスペースや飲食店などのテナントも入っていて、まちの核施設として活用されているそうです。

この日は、荒尾や玉名の窯元展がイベントスペースで開催されていました。この周辺は陶芸が盛んな地域のようです。

 

 

さて、この日最後に立ち寄りましたのが、『道の駅きくすい菊水ロマン館』

『菊水インターチェンジ』のそばにある、便利の良い道の駅。

雨の中の訪問となりましたが、後でHPを拝見しますと、キャンプやカヌーも楽しめるところ、ということ。周辺の散策はちょっとできませんでしたが、天気の良い日に訪れたいですね!なお、施設2階にあるお風呂は、この時は設備不良で使用不可(再開未定)でした。

 

物産販売の場所はそれほど広くないのですが、意外につい買ってしまいたくなる物が並んでいます。

果物なんかも沢山。

一見の価値あり…と言って良いのでは?

 

 

小さな旅の2日目は、あいにくの天気となってしまいましたが、宿の食事や温泉も大満足!

玉名の見どころも意外?に多くて、楽しい1日となりました。

熊本に行く…ってなると、ついつい、熊本市内、菊池、阿蘇や小国…みたいに、シュ~ッて通過してしまう『玉名』??

たまには、落ち着いて『玉名』で遊んでみるのもイイのでは!

今度は天気のいい日に行きたい!ですね!!