FUKUOKAに一番近い”お隣さん”都市の1つ『唐津市』
福岡市街中心の博多駅や天神からでも電車1本で行けちゃう。車だって1時間ちょっとの距離感。
生活圏としては1つと言ってもよいくらい?たぶん、通勤・通学で両都市と行ったり来たりしている人は多いはず。
そんな『唐津』ですが、市町村合併などを経て現在は、イカなどの海の幸で有名な『呼子』や秀吉の朝鮮出兵拠点となった『名護屋』などなど、観光地も多いところです。
もちろん!市の中心『JR唐津駅』周辺の地域にも見どころは沢山!!
このブログでも何度か取り上げていますが、今回は、唐津の中心地を散策しながら唐津の魅力を探っていきたいと思います!!
では、GO!
訪問したのは2021年7月中旬。
新型コロナウィルス対策の「まんえん防止等重点措置期間」が終わって、束の間の穏やかだった時期。
FUKUOKAからですと、『西九州自動車道』を降りて、見事に美しい、『日本三大松原』の1つ『虹の松原』の中を抜けたところが唐津の市街地。
『虹の松原』は車で通り抜けて行くだけでも気持ちが洗われる美しさ!でも、運転中はご注意を。
唐津の市街地に入って、まず最初にたどり着くのが…『唐津城』
やっぱり”お城”は外せません。
『唐津城』の駐車場から見た『松浦川』河口の風景。水が豊かな心地よい風景です。
『唐津』のシンボル『唐津城』
小高い場所にあるので街のランドマークとしてよく目立つ。
お城の前の様子。陶芸のお店があったりするのですが…ちょっと寂しい門前の様子。
立派な観光名所なので、もう少し賑やかさがあってもイイのですけどね?
では、お城に登ってみましょう!
『唐津城』は鶴が羽を広げたような姿をしている…と、別名『舞鶴城』と呼ばれていたそう。で、現在のお城の敷地は『舞鶴公園』として整備されています。
『舞鶴公園』の敷地はそれほど広くなくて、コンパクトにお城を散策できます。
お城へは石垣の間に整備された石段を登って行くのですが、階段を登るのが難しい方にはちょっと回り道になりますが、なんとお城の本丸のある広場までの「エレベータ」(有料)もあります。
石段を登ったところは「二ノ曲輪」=中段広場。天守閣の基礎となっている石垣と天守がそびえたっています。
唐津城はず~っと石垣修復事業などの再整備をしていて、現在も一部工事中(今年度=2021年度中に完了予定)ですが、お城と周辺そのものはすっかりキレイに再整備されていて、なかなかの美観!!です。
なお、工事中は結構スゴイことになっていて、そのときの様子は下記のとおり。
最近新たに修復された「大手門」!!
こちらも立派!になっています。リニューアルして初めて大手門を潜って、いざ!本丸城内へ!!
『上段広場』からは天守閣の雄姿がばっちり!
現在の城郭は天守台跡に慶長様式を取り入れて文化観光施設として昭和41年に建てられた模擬天守ですが、建物の中は立派な資料館になっています。
画面左側は新しく復元された大手門と休憩スペース、右側は同じく復元された西門です。
天守閣入り口を入ってすぐに石垣の実物復元が展示されています。
リニューアルされて、なかなかイイ感じ!!歴史を感じさせるスペースです。
施設に入ってすぐ!のところに展示されている『南蛮大砲』
昔から唐津城にあった、という大砲です。どうして唐津城にこんなものがあったのか??…それはナゾですが、一説には1644年に唐津湾で唐津藩と福岡藩の連合軍によって焼き討ちされた南蛮船のものである、と言われています(現在ではその説は否定されている)。
いずれにしても17世紀前半のもので、イギリス製である、とのことです。
城内のお土産屋さんの様子。
門前町は寂しいのですが、お土産はここで入手できます!
自由に写メれる歴史資料は『南蛮大砲』くらいで、あとは”撮影禁止”!!
甲冑や刀剣、民俗資料に加えて詳しい唐津藩歴代の解説などなど、実はかなり充実した資料があるのですが…すごく残念!!
フラッシュ禁止でいいから撮影OKにしてもらいたい!!切に希望します!!!
実にもったいない…。
いずれにせよ、唐津に来たおりにはぜひお立ち寄りを。
天守内の資料はご紹介できないのですが、もう1つの見どころ!天守閣からの風景をご紹介。
唐津の街が水と緑に囲まれた、美しい土地であることを本当に実感する風景です。
上の写真は南の方角を見た風景。左が『唐津湾』、右が『松浦川』。正面は『虹の松原』の緑が広がっています。
北東方向の海を見たところです。
『唐津湾』の奥の方には『糸島半島』の先端部分が見えています。
そして西側に広がる唐津の市街地の様子です。
都市と自然が近接した街の様子がとてもよくわかります。
景色も堪能した後、お城の出口へ。
西門から出て行きます。以前唐津城を訪問したときには、大手門は修復作業中で先に整備できた西門から天守閣に出入りしていました。
西門から出て、中段広場から見上げる天守閣!
夏空に映える姿!
さて、お昼も近くなってきたので、場所を唐津の中心街に移して街を散策しながらランチのお店探し。
『唐津駅』に近い『中町』に車を停めてブラブラしてみましょう。『唐津城』から10分程度で到着。
『中町』の通りの様子…う~んちょっと寂しい…感じ。
お店はこの辺が一番多いはずだけど…夜営業のお店も多いせいか、なんだかシャッター多くて人通りも少ない…。
7月と言いながら暑い日だったしね~。
同じく『中町』の通りをちょっと角度変えて観た風景。手前に見えているレトロな建物は『中町CASA』(写真は昨年12月に撮ったもの)。
『旧村上歯科』をリノベーションした文化財。唐津市と第3セクター『いきいき唐津株式会社』がリノベーションした施設だそうです。
『中町CASA』のところで反対方向に『中町』を見た様子(再び7月のものです)。
1階はカフェになっていて、2階はコミュニティスペースになっている。
『中町CASA』のお手頃ランチ!普段のお昼ご飯には十分の内容。(こちらも12月の写真)
地域の皆さんの憩いの場所になっています。
お昼どきのこの辺りはなかなか空いているお店が少なくて、今回は、中町の通りを『虹の松原線』(唐津市役所前の通り)まで歩いて行って、『大手口』交差点の一角にあるビルの2階『唐津 孤高の肉バル カルネスタ』さんにたどり着いて落ち着きました。
雑居ビルの2階にあって、ちょっととまどう(笑)『カルネスタ』さんの入り口。
いただいたのは、「佐賀牛希少部位のグリル2種盛り合わせ」のセット。上記の他にスープもついている。メニューには、ハンバーグや希少部位の3種、4種盛りなどもありました。なんという部位だったかは忘れてしまった(汗)けれど、「肉食った~」と言える美味さ。
やっぱり、唐津は、イカか佐賀牛!でしょう。
さらに写真右上に注目!!!別途追加トッピングで「フォアグラ」!!
口の中でとろける~!
さて、お腹かも落ち着いたのでちょっと街を散策。
こちらは中町の通りから少し入ったところにある鰻屋『竹屋』さん。いや~ここもすご~くイイ匂いが漂っている!待ってる人も多い。
イカと牛だけでなく鰻もありか…今度はここに来てみようかな。
『竹屋』さんの斜め向かいにあるのが『大原老舗』さん。唐津のお土産と言えば何と言っても『大原松露饅頭』!ですね。
その向こう側に見える赤レンガの建物は、佐賀県指定重要文化財『旧唐津銀行』。『東京駅』駅舎を設計した有名な建築家、辰野金吾氏が設計監修をした建築物で『辰野金吾記念館』となっています。
『旧唐津銀行』の内部です。ここも、以前のCOLUMNでもご紹介しました。
街中をブラブラと歩いていると、新しい建物の間にレトロな建物があちこちに見受けられる。
古い建物が残っているのが唐津の街のイイところですね~!上の写真は廃業したお風呂屋さん。アトリエに使われている様子。
ちょっと場所を移してさらに街歩きを続けてみましょう。
唐津を代表する、ユネスコ世界遺産のお祭り「唐津くんち」の『曳山展示場』お向かいにある『唐津神社』
真っ白な鳥居が印象的。
『唐津くんち』はこの『唐津神社』のお祭り(秋季例大祭)です。
特に”これ!”という見どころがあるわけではありませんが、唐津の街の守り神さま。お参りすればご利益があるはず。
『唐津神社』の裏手の方にあるお屋敷が『旧大島邸』
『佐賀銀行』の前身となる『唐津銀行』を設立するなど、唐津の近代化に貢献した大島小太郎氏(1859~1947年)の旧宅を移設したものです。
広いお屋敷は一般に有料開放されていて、見学だけでなく会議やイベントの会場としても使えるようです。
この日も地域の若者が集まって何やら楽し気に打合せをしていました。何をする予定なのでしょうね?街の様子がちょっと寂し気な感じがしたのですが…地域の若者が集まって活動をするようなコミュニティがあるってことは何だか心強いような気がしてウレシイ!
緑も豊かなお庭の様子。
庭先には茶室もある。
さて、立派な『旧大島邸』ですが、唐津にはもっとスゴイお屋敷がある。
ちょっと行ってみましょう!
『旧大島邸』のすぐそばの交差点にある『埋門ノ館』…唐津市の文化施設です。その隣に見えている緑のかまぼこのような屋根の建物は『河村美術館』
『河村美術館』の前を通って海側に進みます。
出てきましたのは『唐津城』の裏手から続く道『石垣の遊歩道』
『石垣の遊歩道』を『唐津城』の方向に少し行ったところにあるのが…
『旧高取邸』です。
『杵島炭鉱』など数々の炭鉱主として活躍した高取伊好(これよし)氏の旧邸宅。近代和風建築物として、国指定重要文化財となっています。
これが実にスゴイ!!
約2300坪の敷地の中に、いったい何部屋あるのか分からないくらい数々のお部屋。能舞台まで家の中にあって、調度品や襖絵など、素晴らしい古美術品が至る所にあるお屋敷なのですが…残念!!施設内は撮影禁止のため、そのすばらしさをお伝えするのが難しい。
まあ、とにかく一見の価値あり!のおススメ文化財です。
主な建築物は2棟あるのですが、そのほかにも蔵、お風呂、おトイレなどなど。家の中は撮影できないので、外側から。画面奥の向こ~うに突っ立っている柱のようなものは、お屋敷の暖炉の煙突です。
さて、名残は惜しいですが、そろそろFUKUOKAへ戻りましょう。
で、今回の寄り道先は、糸島市二丈福吉の直販所『福ふくの里』
『福ふくの里』はコンパクトな直販所で、同じ糸島市の大型直販所『伊都菜彩』に比べると、規模も随分小さいですが、春には菜の花の美しい名所としても人気の場所です。
小さな直販所ですが、『福ふくの里』はお魚が豊富!!魚もうまい糸島ですからね。
もちろん、魚だけでなく、野菜などもそれなりに揃っています。
で、やっぱりこういう直販所に期待するのは…アイス!!
糸島生まれのみかん『糸島はるか』を使ったアイスクリームがありました!
柑橘系の香りが美味しい。天気も良くて、暑くて汗もたっぷりかいた後のアイスクリームに喉も潤って、帰りももうちょっとです。
ということで、市街の見どころも沢山ある唐津。
ちょっと、街の様子が寂しいところもあるのですが、何ともなつかしさが漂う町並みに心癒されること間違いなし!
FUKUOKAから気軽に行ける場所ですが、1日では観つくせないほど見どころもあります。
食べ物も美味しいし、まだまだ奥が深い『唐津』です!!