福岡空港から香港へ直行便を使って移動する場合、2017年7月現在では香港のLCC「香港エクスプレス(UO)」、台北経由で行く「キャセイパシフィック航空(CX)」、そしてキャセイのグループ、「キャセイドラゴン航空(KA)」の3種類のパターンがあります。(「キャセイパシフィック航空」の便はJALがコードシェア)

 

大型の機材で移動する場合は、台北経由の「キャセイパシフィック」便を使うことになります。今回の移動もキャセイ(CX)利用でのご紹介…。

 

ですが!!!

すでに既報ですけど、このCX便は2017年10月29日以降の冬ダイヤから運休になって、グループで福岡-香港間は「キャセイドラゴン」の1往復のみとなるとのこと!!

”運休”ということなので再開の可能性もあるのかもしれませんが、キャセイの経営状況も結構厳しい感じですし、しばらくの間はこのパターンでのフライトは経験できないかもしれませんが…まあ、香港旅行は楽しい!ですし、空港自体は逃げたりしないので。

 

ということで、『香港国際空港』で遊んでみましょう!!

 

『香港国際空港』は、ターミナルの建物としては、現在(2017年)、4つに分かれています。

一番大きくて、利用する航空会社が最も多くてかつ入国審査は全て行う場となっている『ターミナル1』

出発専用のロビー機能をもった建物(ゲートはない)でLCCなどが利用している『ターミナル2』。『ターミナル1』と『ターミナル2』は向かい合わせに建っています。

『ターミナル1』のゲートのさらに向こう側にあるゲート機能のみの建物『ミッドフィールド・コンコース』

同じくゲート機能のみの建物でLCC専用のターミナルになっている『ノース・サテライト・コンコース』

です。

 

CXをはじめ、フルサービス・エアは基本『ターミナル1』で出国手続きをします。

上記写真は『ターミナル1』の出発ロビーへの進入口の様子。

 

入り口からは入ったところの様子。各エアラインのカウンターが島状に並んでいます。

なお、『ターミナル1」』の搭乗手続きロビーは、建物の最上階。マップなどの表示では「L(レベル)7」と表示されています。階数の数え方の違いなどによる混乱を避けるためだと思いますが、一番下の階の「レベル1」は地下を走る新交通の駅になりますので、日本での「地上1階」の入国(到着)者用の出口は「レベル4」です。

 

明るくて機能的な出発ロビーです。

 

採光をたくさんとって、開放的なイメージです。

渡り廊下の向こうが『ターミナル2』です。

 

各航空会社のカウンターがアイランド式に並んでいる、その向こう側が「出国手続き(Departures)の場所。

香港空港は、利用者が多くて、混雑する可能性があるうえのに、出国審査をする人たちがやたら丁寧…(というかのんびりやっているだけ)、ということが想定されるの、ご注意ください。

とにかく航空会社のカウンターでチェックインと荷物を預けたら、画面奥の方へ。

 

出国手続きを終えて、制限区域に入ったところ。目の前に『ディズニー』のショップがありますね。後にご紹介する60番台の出発ゲートのところにもディズニーのショップがありました。空港内に何軒か点在しているようです。

 

出国手続きを行うフロアは『L(レベル)7』

このフロアには、主に、食事ができるレストランやフードコートが集まっています。後はショップが数件とラウンジです。

 

一つ下階の『L6』は、ショップと出発ゲートになっています。『L7』から『L6』のフロアを見たところ(ゲート番号は1~4の方角です。)

 

『L7』のディズニーショップ。この先をぐるっと回っていくとフードコートがあります。

 

『フードコート』に入ってきました。こちらの方は軽食、カフェ系のコーナーが並んでいます。

さらに向こう側に回り込むと、普通の食事ができるコーナーです。

 

時刻は12時過ぎたころ。丁度お昼どきで、どのお店も沢山の行列。

 

『ターミナル1』は全体で”Y”字型になっています。ターミナルの入口、航空会社のカウンタや出国手続き、ご紹介しているショップやフードコートなどは、”Y”の付け根の部分にあたります。途中の”V”に分かれる部分にも、ちょっと規模は小さいですが、フードコートがあって、そちらの方が人が少ないので、お急ぎの方は移動してから食事をした方がよいかも。

 

比較的列が短いお店で注文した、チキンのから揚げセットとチキンを載せてピザ風に仕上げた丼のセット。中華ではないですが、どことなくテイストが香港らしくて、見た目以上においしい。

フードコートは人がいっぱいで、座る場所もなかなか見つからない状態ですが、お盆をもってウロウロしていたら、サッと食事を終えた方が席を譲ってくれました。

香港では、席の譲り合いの精神があって、困っていると声をかけてくれる方が沢山いるそうです。食事が終わったら、今度は自分の番。気軽に声をかけてあげましょう。

 

ところで、手前のカップは『赤豆ミルクドリンク』甘い”赤豆=小豆”をたっぷり入れたカップに冷たいミルクを注いだドリンクです。街中でも、喉が渇いたときに、ミルクやミルクティーを入れた”赤豆ドリンク”を飲んでましたが、これがとてもGOOD!!

おススメです。

 

同じく『L7』のレストランコーナー。『ターミナル1』の一番端っこの場所になります。

では、ショップとゲートがある『L6』に降りてみましょう。

 

巨大な”Y”の字の付け根の部分がショップなどが集まったエリアですが、形は”△”形としています。”△”の真ん中に大きな免税店のコーナーがあって、その周りを専門店が取り囲んでいる感じでショップが配置されています。

 

”△”形の頂点部分から先がゲートにつながる通路になっています。20~36ゲートは画面右側をず~っと歩いていくことになりますが、37番以上は、下の階に降りて、『ノース・サテライト・コンコース』に移動するバスラウンジか、地下鉄(Automated People Mover)でゲートに移動します。

 

”Y”の付け根から先の方を見た様子。さすが大きな空港です。先が見えない…。

 

専門店が並ぶ『L6』の様子。上が『L7』のフードコートです。

 

”△”型の左の頂点付近に来た様子。画面の先がゲート1~4の方向です。出国手続きをしてすぐに見えていた場所がこの先ですね。もう少し前に進んでみましょう。

 

ゲート1~4に近い部分。右側に免税店が見えます。お酒の免税コーナー、かなり広い。

 

この先が、2階から見ていた場所です。

では、回れ右して、”△”の中央部に戻りましょう。

 

免税店の中心部分。

色んなものがそろっていますね。余った香港ドルの消費はここで。

 

先ほどみたお酒の免税コーナーの奥の方の様子。

 

出国手続きにちょっと時間がかかったり、食事をするのに混雑したり、沢山のショップがあったり…で、あっという間に時間が経ってしまうので、やはり香港国際空港に自力で行く場合は、時間の余裕がほしいところ。

 

では、ぼちぼち出発ゲートに移動します。今回の便『14:50発 CX510便(香港発、台北経由福岡行)』は64番ゲートからの出発です。

『ターミナル1』は”Y”字形をしているのは前述のとおりですが、64番ゲートはず~っと先の方の”V”の部分の右側のコンコースになるので、徒歩で移動するととても時間が足りません。

で、無人運転の地下鉄(Automated People Mover)で移動します。

地下鉄が走っているのは『L1』とされていますので、長~いエスカレータでどんどん降りていきます。

 

地下鉄のホームの様子。

 

地下鉄は2路線あって、『ターミナル1』と『ターミナル2』を結ぶ路線と、『ターミナル1』で”Y”の付け根(”△”になった部分)と先端の”V”字の付け根部分、及び『ミッドフィールド・コンコース』を結ぶ路線になります。

64ゲートへは次の駅=”V”字の付け根で降りることになります。

3分くらいの間隔で次々に車両が来るので、待つストレスはほとんどありません。

 

車内の様子。同じターミナル内ですので、次の駅まではすぐに到着。

 

40番以降のゲートがある”V”字部分の付け根にも結構広い免税店とショップがあります。もちろん、出入国ロビーがある部分には及びませんが、並みの空港レベルは十分。

 

専門店もしっかり並んでいる。

時間に心配がある方は、出国手続きをして慌ててすぐにショップや食事をするのではなく、まずは地下鉄に乗ってゲートの近くまで移動しておいた方がよいみたい。

ここでも十分落ち着いてショッピングができそうです。

 

ゲート近くの免税店でもこの品ぞろえ。

 

では、64番ゲートがある右側のコンコースへ進んで行きましょう。

 

若干わかりにくいのですが、ゲートへ行く通路の裏側には、結構広いフードコートがあります。

前述のとおり、『L7』のフードコートは店は多いのですが、人が沢山なので、なかなか落ち着いて食事ができにくいように思います。

でも、ここなら、比較的ゆっくり座れるし、お店のチョイスもそこそこ自由。

 

フードコートを別の角度でみたところ。しっかりお茶などもできますね。

 

もう少し進んでみたところ。ショップも結構充実しています。この先には、ディズニーショップもありました!

 

コンビニ系のお店も!

 

窓から誘導路の方を見たところ。手前の飛行機の向こう側に横に長細い建物が見えます。あれが『ミッドフィールド・コンコース』。200番台のゲートがある建物。

ポツンと独立して見えますが、前述の通り、地下では地下鉄で『ターミナル1』『ターミナル2』に繋がっている。

 

65番、67番ゲートの近くにもの軽食のお店と中華料理のお店がありました。

 

では、そろそろ出発の時間となってしまいました。

 

キャセイパシフィックの福岡-香港便は、途中台湾の『桃園国際空港(台北国際空港)』を経由します。

『CX510便』は14:50に『香港国際空港』を出発し、16:45に台北に到着。17:45に台北を出て、21:20(香港と台北の時間からは1時間早い時差がある)に福岡に到着します。

『桃園(台北)』での経由の流れは次回ご紹介。

香港-台北間のフライトでは、パイ生地で具を包んだもの(このときは、中華風のチキンパテ)、クッキーとレモンティーが軽食としてサービスされました。他のドリンクサービスはナシ。

 

4つの建物があって、地下鉄やバスで連携されているとはいえ、ちょっと複雑な形状の『香港国際空港』

スケールはやはりかなり大きいので、機能やショップなどのサービスが分散されて配置してあって、正直わかりにくい。

フライトまでの時間がたっぷりある方は、ぜひ”探検”してみてください。また、時間がなくて急ぐ予定の方は、迷わないように、事前にターミナルの構造やおおまかなショップの位置などをあらかじめチェックしておいた方が無難ですし、時間が有効に活用できます。

 

まあ、それにしてもデカい!