≒0 | 自由題日記

自由題日記

その時思っていることを、自由に書きます。



膨らむ記録を見かねて


あの子が言った


「真っさらにしよう?」




それは良いと信じて



鏡に移すことを忘れ

気が付いた時には あの子は真っさらになって





過去と未来の 一瞬の狭間 切り取って留めた


掌に収まる記憶 羅列



忘れたくないから 亡くしたくないからと


大切にしてきたはずなのに




でも 結局は忘れてしまった



指先一つ 一瞬で還って



「随分と呆気ないね」






記憶こそが生きた証明なら



ワタシは死んでいたことになるの?








そんなことは無い あくまで複製



オリジナルは 掌より上に








今までの複製が消えたなら



また新しいのを作ろうか?