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(情報系)工業高校生の日常

これがブログと分かるまで俺は旅を続けるぜ!
先生の次回作にご期待下さい

 読んで字のごとし、昨日は卒業式だったんですよねぇ。
まぁ、転校生のリュウジョにはこれといった思い出もありませんので周りが号泣するなか、リュウジョは平然としていました…。
仲の良かったダチのアドレスやなんかは知ってるので別に盛り上がらなかったし。
そして4月からは高校生。
親の許可も取れたのでバイトしてあとバイクの免許も取ります!
バイクは親父が昔使ってたバイクがあるそうなのでそれを使います。
目標は大学在学中にハーレーダビッドソンを買う!
ハーレーはあの音がたまりません!ツインエンジンならでわのあの馬力!
う~ん、でも中古でいいからYAMAHAの横ツインVも欲しい…。
バイトは高校生だと出来ることが限られてくるので、それこそコンビニかファミレスかくらいですよね…。
TSUTAYAで働きたかったんだけどどこの店舗も18禁商品扱うから高校生は雇えないらしいので。
初任給ではデュラのBlu-layBOXを買いたいと思ってます。
「え、ええと、まぁデートというか」
「デート?あぁならダメだここはプライベートビーチだからな」
「知ってます」
「ならどうして?」
「実は梅原さんが握ってたカイさんは俺の、というか俺たちの同級生なんで誘ってもらえました」
「なにぃ!そういえばジュニアもきらめきだったけか?」きらめきというのは俺たちの母校きらめき高校の事だ。
「ええ、彼女も」
「それで、後ろのお嬢さんが彼女かい?」
「ええ」若干人見知りの里澄は俺の後ろに隠れていた。
「こんにちは」
「あれ?嬢ちゃん どっかで・・・」
「たぶんテレビとかです」里澄は小さな声で言った。
「もしかして、嬢ちゃんタレント?」
「彼女、音楽関係の仕事してるんですよ」
「あ~、テレビで見たな」
「響野 里澄です」
「あ、里澄こちらは純一さんの親友の梅原さん、輝日東のお寿司屋さんの若大将」
「駅の近くの?」
「そうそう!もしかしてお譲ちゃん、来たことある?」
「レコード会社の人と…何度か」梅原さんのやってる寿司屋は地元ではそこそこ高級なお店だからあり得るかもしれない。
「そっか、じゃあ俺は行くぜ またなジュニア」
「は~い」
「里澄ちゃんも今度来たら安くしとくよ」
そういうと梅原さんは颯爽と車に乗り込み去っていった。

「お~い、里澄、森島!昼飯だ!」龍光寺さんが建物の中から呼びかけてきた
「は~い!行こう里澄」
「うん」

俺たち3人は少し遅めの昼食をビーチで取った。もちろん梅原さんのお寿司だ。
「そういえばこの海、修学旅行のハワイを思い出すよね」
「サメに…襲われた」
「あったあった、二人で何とか倒したんだよね」
「あれは凄かった…」
「サメと戦うってバカかお前ら!」
あの時は必死だった。里澄を守りたいという一心で何とか倒せたけど、結構キツかった。

「さて、帰るか」日も暮れて里澄も疲れたようだ、俺は荷物をまとめ始めた
「このまま帰るのか?泊まってけよ」
「いいの?」元クラスメイトとはいえさすがに悪い気がする。
「部屋なんか腐るほどあるからな お前と里澄の部屋は一緒でいいだろ」
「………」

夜 結局、龍光寺さんのいえでお世話になることになった俺たちは夕食をごちそうになってた。
夜景がやけに奇麗な場所で。
「悪いな、急だったから普段食べてるものしか出せなくて」
「…普段これ食べてるの?」
「…すごい」里澄の言うとおり かなり凄い、どれもグルナイの高級レストランで見たような品ばかりだ。
「さ、遠慮なく食ってくれ」
さすがに遠慮してしまう。

「さて、じゃあ下に行くか」
龍光寺さん曰く下は3フロアあって一つはワインセラー、一つはバー(バーテン常備)、もう一つは温泉らしい。
温泉はさっき入れてもらったので今から行くのはワインセラーだ。
ワインセラーにはかなり高級なワインから一般的に知られてる焼酎(つまり魔王とか)まであるらしい。
「どんなのが飲みたい?」
「…山崎とかある?」酒は強い方だがここで出されるのはおそらく強い弱いの話ではないだろう
「おススメなのは?」そう言えば里澄とお酒なんて初めてだなとおもいつつ、龍光寺さんが使用人に選ばせた酒を上に持ってこさせることにした。

「山崎10年を下さい」個人的に気に入ってるウイスキーだ、おそらく置いてあるだろうと思った。
しかしバーテンから帰ってきたのは別のものだった。
「申し訳ありませんが、山崎10年は置いてないのでこちらで」
わずかにボトルから指に隠れて5の文字が見えた
「あぁ25年ですか」
「いえ、50年でございます」
「ええええええええええええ!」
「遼君、うるさい」
「どうしたんだ?」
「えっ、50?えええええ?」信じられない、まさか大学生のうちにお目にかかれるなんて。
「ご不満でございましたら、今すぐ持ってこさせますぞ」バーテンが言った
「まさか、お願いします」
「どうしたの?」里澄が聞いてきた
「いや、山崎の中でも幻と言われる50年が今、目の前に… 写メとってもいいですか?」
「かまいませんよ」女子二人は奇妙なものを見る目をしている、まぁ仕方ないだろう、おそらく山崎の存在自体を知らないのだから。
「お前がさっきから騒いでるその酒、どうしたんだ?」龍光寺さんが聞いてきた
「山崎50年、2005年、2007年、2011年の三回に分けて発売された山崎好きにとっては垂涎の一品、蒸留場で50年寝かされた品、しかもこのラベル、一番初めに発売されたやつ…」
「それがどうかしたの?」里澄にはわからない貴重さだろう
「一本百万、しかも2005年は限定50本」
「…すごい」里澄もわかってくれたようだ
「なぁ田中、山崎蒸留場ってたしか…」龍光寺さんがバーテンに質問
「ええ、グループの一つです」やっぱりか…
「だよなぁ、あと何本ある?」
「6本ほど」
「じゃあ、こいつにやって」
「いや、まさかそんなには ねぇ田中さん」
「いえ、かまいませんよ、お酒というのは飲まれてありき、カイさまもその父上の忠貴様もお飲みになられません、あなたは相当山崎がお好きのようですし、貴方様に譲られれば、この山崎も嬉しいでしょう」いつのまにバーテン物語になったんだ…

結局、田中さんが最後まで勧め、最終的に2本頂くことで折り合いがついた。しかも手に入ったら一本は送ってもらえるらしい…。
3人の夜はまだまだ続く…、いやマジで…
 「おい、里澄、森島!こっちだ!」聞き覚えのある声がした。
「りゅ、龍光寺さん!?」
「カイ…」龍光寺カイ、元同級生だ。
「どうしてこんなとこに?」俺は龍光寺さんに聞いた、里澄と彼女は仲がいいのだが、聞いたところによると彼女はアメリカに留学していると聞いた。
「いいから、早くこっち来い!」里澄と俺は何が何だか分からないまま龍光寺さんについて行った。

「…これはどういう状況?」
…とりあえず状況を整理しよう。
高校時代の友人の龍光寺カイさんと海で遭遇した。
里澄が追いかけられてるところを助けてもらった。
リムジンの中。
んん?話が飛躍しすぎてついていけない。
「えっと、まずなんでこんな高級外車に俺は乗ってるの?」
「あはは、わかんないよな」
「カイ言っても大丈夫なの?」
「こいつなら大丈夫だろ」
「大丈夫って何が?」
「これ知ってんのは里澄と優くらいなんだけどさ」優というのはおそらく高校時代の天下無敵の生徒会長と言われたあの皐月優さんの事だろう。一度だけ龍光寺さんと帰ろうとしているを見たことがある。
「実はあたしは財閥のご令嬢なわけ」
「…は?ザイバツノゴレイジョウ?」
「お前、龍光寺財閥って知ってるか?」
「いや全然」
「伊集院財閥と張り合うくらいの財閥なんだけどさ」
「あ、伊集院財閥は知ってる」たしかこのあたりを根城(?)としている全国的にも有名な財閥だ。
たしか駅前に伊集院財閥の銀行があったはずだ。
「それって相当…」
「うん、すごく大きいの」
「ああ、本当にアホみたいにでかいんだ」
「それで、なんであんなとこにいたわけ?」
「ん?ああ、それは」
龍光寺さんが言うにはあの海の近くにホテルを建てるらしいそこの下見を彼女は任されたというわけだ。
「そしたらなんか人だかりができてるから何かなーって思ってたらお前と里澄が走って出てきたわけ」
「はぁ…」いまいちわからない。
「しっかし、里澄も気をつけろよな」
「はい、反省…」
「あはは、それじゃ行くか」
「行くってどこへ?」
「あたしんちのプライベートビーチ」
「ええええええええ!?」
「ここからそんなに遠くないしな」
「うんっ」里澄…そんなうれしそうに返事しなくても。まぁ気持ちはわからんでもないが。


それから二十分後、俺たちは龍光寺さんの家の私有地であるという海にやってきた。
「うみだ~~~~~~~~~!」
「遼くん 騒ぎすぎ」
「…すみません」
「あれぇ~!大将ジュニアじゃねぇ~か!」近くの建物(龍光寺さんの家の所有物)から見知った顔が出てきた
「う、梅原さん!?」梅原 正吉さん大将こと義理の兄である純一兄さんの親友で輝日東では有名な寿司屋の若大将だ。何度かうちに遊びに来たことがある。
純一兄さんと僕が似ているからと僕は彼に大将ジュニアと呼ばれている。
「どうしてここに?」
「いやぁ、ここのご令嬢さんに寿司を作ってくれって頼まれちまってよ」
「そんなに有名になったんですか!?」
「失礼な、輝日東の寿司好きにうちを知らない奴はモグリと言われるほどだぞ」
「で?」この手のウソには騙されない。
「一週間くらい前にそのご令嬢がうちに寄ってよ、食ってたんだが随分満足されたそうで出向いて作れって頼まれちまったんだよ」
「それはそれは」
「そんでジュニアは?」