5 | 火走り

火走り

とても醜いブログ。素通り推奨。

『陽が傾き、夕暮れが降りてきた。

それが薄暗さを呼び、先刻までの景色の色を奪ったのだ。』


当初、そのように考えた。

しかし、それはすぐに否定される。


影である。

断頭台の影は、斜陽により長く伸ばされていない。

あくまで短く、黒々として濃い色をしている。

さながら盛夏の真昼の様な、実に濃い影である。

何故か暑さは感じないのだが。


今の俺の視界には限りがあって、太陽を目視するに至らず。

しかし、あくまで陽は高くにあって、燦々と地を照らしている。

その筈である。

目前の短く濃い影がそれを示している。


今は、きっと真昼。

色の奪われしは陽のせいではない。

では、一体何のせいなのか。