ヴァルド派に関しては、書籍よりもむしろネットの方が充実した情報を得
られるかもしれません。
書籍を出すとなれば元手も掛るわけですし、利益を見込めなければ事業も
成り立ちません。
その点、ネットなら元手も掛らないので、志さえ有れば情報の発信は可能
です。 それは心ある人々によって、今この瞬間も、忘れられてはいけない歴史
を語り伝えようとする努力が続けられています。
なんと! 日本には「ヴァルド派研究会」なるものが存在するんです。
管理者、有田豊さんは、ヴァルド派に関する研究をずっと続けている方で、
今は「立命館大学・外国語嘱託講師」をされているとあります。 サイトも見
る度に内容が充実していて、その歴史は勿論、旅行案内に至るまで、ここだ
けで、ほぼほぼ必要な情報が揃うほど。 私も、直接コンタクトしたことはな
いのですが、何度となく訪問させていただいています。
Valdesina : A walk through Waldensian valleys between history and legends for children
勿論、地元の方も負けていませんよ!
ヴァルドに関する、殆どあらゆる伝承・逸話・歴史を網羅して、子供向け
に発信しているサイトがあります。 ページ数は現時点で 182ページもあって、
その総てに地図・写真が添えられています。 Valdesina とは、このサイトの
マスコットのおばあさん(?) の人形の名前です。
上のいずれのサイトについても、利益に関しては何の関心も無く、ただ情熱と
ヴァルド派に対する敬意だけで運営が行われています。 読んでいると頭の下
がる思いがします。 是非、応援してあげてください。
さて、書籍についていえば、参考文献探しに苦労しましたが、結局、一番
詳しい資料はネット上に転がっていたりします。
THE GLORIOUS RECOVERY BY THE VAUDOIS OF THEIR VALLEYS
ここでは、ヴァルド派のいわゆる「栄光の帰還」の遠征に関する経緯がほぼ
一日毎に詳細に記載されています。 事実関係について調査したければ、これ
を読めば充分です。
(但し、大元の http://www.godrules.net/index.php が、どういう団体によ
って運営されているのか、私は知りません。 筆者がこの団体の理念を共有す
るものではないことをご理解ください。 ついでに言うと、筆者はクリスチャン
ではありません)
以上は、数あるインターネット上のヴァルド派に関するサイトの、ほんの
一例ですので、興味のある方は、情報の海に飛び込んでみましょう。