インドを観る!(5) 「ロボット」 | アルプスの谷 1641

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1641年、マレドという街で何が起こり、その事件に関係した人々が、その後、どのような運命を辿ったのか。-その記録


 さて次にご紹介する映画は「ロボット」です。 

 
 
 公開は2012年、この時点でインド映画史上最高となる36億円の制作費を投
 
じて製作された「マサラSF大活劇」です。最早、ジャンルが何か分からな
 
くなっていますが、日本公開時の宣伝文句も 「わけわからんが面白い」 とな
 
っていました。その言葉通り、観客を楽しませるためには手段を選ばない
 
一大娯楽映画となっています。
 
 
 バシー博士は、人間と同じ思考回路を持つロボットを発明するが、人の心
 
を創り出すことまではできなかった。世のため人のために働くはずだったロ
 
ボットは行く先々で騒ぎを起こし、博士を失望させる。しかし、博士によっ
 
て人の心を教えられたロボットは、よりによって博士のフィアンセに恋をし
 
て失恋、そこに悪意を持った別の科学者によって悪の回路を埋め込まれたこ
 
とから大暴走を始める

 
 
 ハリウッドにひけを取らないCGを駆使した映像も見事ですが、何よりロ
 
ボット暴れ方が独創的。インド映画以外では見ることのできないアクション
 
満載です。お約束の唄のシーンでは、ストーリーとは何の脈絡も無くペルー
 
のマチュピチュまで行って踊ってくるという超豪華版。
 
 個人的に非常に驚いたのは主演のお二人で、バシー博士を演じるのは、
 
「踊るマハラジャ」で有名な、あのラジニカーントです。映画で見ると、あ
 
の頃から全然年を取っていないように見えるけど、調べて見ると60歳。博
 
士の恋人役はアイシュワリヤー・ラーイ。この方は 1994年のミス・ワールド
 
で、映画制作時は殆ど40歳です。この二人が、青年と女学生を演じてみせ
 
るのがすごい。しかもアイシュワリヤー・ラーイ、美貌の衰えなど微塵も感
 
じさせないどころか、一部の隙も無い引き締まった体で、激しいダンスをこ
 
なしてみせます。(さすがにラジニカーントは踊らなかったかな)
 
 いろいろな意味で見所満載なこの映画。子供だましのコミック映画と言わ
 
ず、鑑賞してみる価値は十二分にあると思います。
 
 ところで、この映画の完全版は177分なのですが、日本公開版は133分にカ
 
ットされました。完全版を見ることができるのは Bluray 版だけなので、可能
 
であれば、是非、 Bluray 版をご覧になってください。
 
(と思ったら、アマゾン・プライムで完全版が見られるようです)