sick -257ページ目

高倉 洋子

4:22AM


空気は冷たくなり、場内は静まりかえる。

無機質な機械の音だけが響き渡り、それが暗闇にこだまして消えていく。


「係長、巡回行ってきますわ」


「おうよ」


僕は懐中電灯で足元を照らしながら、薬品室へと向かった。

かつて、その薬品質には「幽霊が出る」という噂があった。

僕はその幽霊を「洋子」と名付けた。

地面にペタリと横たわる洋子。

素材は紙だ。

こいつを柱に貼り付けて遠くから眺めると、暗闇のせいか、本物の女性の霊のように見える。


「ふふ」


僕は、高倉が驚く様を想像して笑いを漏らした。

高倉は僕の一年下にあたる後輩で、やけに恰幅のいい体をした男だった。

しかしそんな外見とは裏腹に内心は極度の怖がりで、たとえ箸が転げただけで叫び声をあげたとしても、それが高倉であれば誰もが納得するといったほど気の小さな男であった。


「高倉の野郎、ここを通ったらブッたまげるぞ・・・」


僕はひとりごちると、そのまま洋子に背を向けた。

その瞬間である。

僕の懐中電灯が照らし出したそれは大きな大きな、それはまるで化け物のように剥いた目と、そして今にも怒りの雄たけびをあげんとせんばかりに開かれた、大きな口であった。そう、高倉である。


「ぎゃーーー!!!」


洋子を見た高倉は、それは恐ろしい形相で叫び出した。


「ぎゃーーー!!!」


それを見た僕は、そのあまりに恐ろしい形相に恐怖して続いて叫んだ。


「ぎゃーーー!!!」

「ぎゃーーー!!!」


暗闇の薬品質に響き渡る、二人の成人男性の叫び声。


本当に怖かった。

いや、これほんと、高倉のあの顔、マジ怖かった。

お前も見たら絶対びびるって!

はーこえー

幽霊なんかマジ目じゃねー

人ってこえーなー














シッキーvs風邪っぴきマイケル~後編~

実況:「さぁ、最終ラウンドいよいよゴングです」


解説:「11ラウンド終了間際のダウンはまずかったですねーこれでもう判定ではドローも期待できませんよ」


実況:「相手をノックアウトするしかないという状況ですね」


解説:「ですね。苦しいなー」


実況:「形勢的にはどうでしょう」


解説:「シッキーはボディブローでかなりスタミナを奪われてますしねー、さっきのダメージを引きずったままで最終ラウンドを迎えることになるでしょう。一方風邪っぴきマイケルの方も少々スタミナが切れてきてはいますが、シッキーよりは遥かに余裕があると思いますよ」


実況:「さぁ!最終ラウンドのゴングが打ち鳴らされました!両者中央へと詰め寄ります」


解説:「シッキー出ていきましたね。もう仕掛けていくしかないでしょう」


実況:「おーっと!激しい打ち合いです!早い早い!風邪っぴきマイケルのジャブが入ります!」


解説:「フットワーク軽いなぁ!疲れてるはずなんですけどねえ、シッキーももっと足を使わないとダメですよ」


実況:「あーっと!風邪っぴきマイケルの左フック!」


解説:「危ない危ない!あーこりゃダメだ!」


実況:「ダウーン!・・・・・・お!?おーっと!?」


解説:「あれ?何が起こりました?」


実況:「風邪っぴきマイケルダウンです!風邪っぴきマイケルダウーン!」


解説:「え?どこでですか?」


実況:「風邪っぴきマイケル立てない!立てない!カウント10!シッキー、王座防衛成功です!防衛しました!」


解説:「うわぁ、これだからわからんな、ボクシングは」


実況:「さて、早速ですが、王座を防衛したチャンピオン、シッキー選手に実況席へおいでいただきました」


シッキー:「よろしくお願いします」


実況:「いやー、大逆転でしたね!」


解説:「一応今モニターで確認しているんですけど、さっきのは何が決め手になったんですか?」


シッキー:「まぁあれですね、抵抗力というか、免疫力・・・って言うんですか?」


実況:「?」


解説:「?」


実況:「ちょっとスロー再生しても、何が決め手になったのか判断つきませんね」


解説;「このアッパーですか?」


シッキー:「いえ、ですから、なんていうか、まぁ抵抗力ですよ。こうなることは初めからわかってました」


実況:「ふーむ、ちょっとよくわからないですけども」


シッキー:「ですから、今回もいつも通りほっときゃそのうち良くなるだろうってな感じで、全力でほっといたんですよ。それが勝利に繋がったんでしょうね」


解説:「ほっとく?」


実況:「どうやらシッキー選手、まだまだ興奮が冷め遣らないようで・・・・・・」


シッキー:「いやいやいや、わかるでしょ。まぁ薬とかは飲みましたけどね、確かに。でも決定的な決め手はやっぱり精神力というか、体に備わっている抵抗力とかじゃないかなー」


実況:「なるほど・・・・・・まぁそれはともかく、防衛おめでとうございます!今後の活躍も期待しています!」


シッキー:「ありがとうございます。あ、僕、仕事あるんでもう行きます」







というわけで、熱も少し下がってきて多少良くなったような気がします。

今日はほとんど寝てました。

遅れた分を取り戻さないと。

紅茶飲みながら朝まで仕事がんばるぷん(´・ω・`)







「女の武器は涙と笑顔、どっち?」

「女の武器は涙と笑顔、どっち?」


って、どっちもだろ。女の涙は男を無条件に降伏させる切り札だし、女の笑顔は男を無条件に幸福にさせる切り札だもんな。ただ、それを武器にできる女って少ねーんじゃねーかって思う。やっぱね、何を言ったって男は男らしいほうがいいし、女は女らしいほうがいいじゃん。俺は女らしい女が好き。でも最近、女らしい女って減ってねぇか?


では女の女らしさって何かっつーとね、


まず繊細さだよね。

精神的な繊細さというか、ヤキモチ焼いたりとかすねてみたりとか、そういう女を見ると「あー女だなー」って思う。あんまやられると「あーウザイなー」ってなるけど。でもそういう女って「女ー!」って感じで可愛いよね。

あと、女ってこうなんつーのかな、母性みたいのがやっぱあるんだろうな。慈愛に溢れた目で女に見られてる時とかね、「あー女だなー」って思う。あとは素直さだな。素直さが一番大事だよね。女は素直が一番。てゆーか人間素直が一番!


でも、女の涙と笑顔、どっちが好きかって言われたらやっぱ笑顔だよね。笑ってる女は可愛いよ。喪黒福造とかめっちゃ可愛いじゃん。いっつも笑ってる。


俺:「おめーは、いつも笑っててバカみてぇだな」


女:「あんたもね!」


こういう会話が好き。

なーんだ、シッキーもふつーの男なんだなーとか思われたら困る。言っておくけど、俺はハンパねーよ!パねーよ!マジパねーよ!なんだか、最近どんどん普通度増してきてるような事ばっか書いてるような気がするけど、それがブログの怖いところだよな。おめぇら、実際俺を目の当たりにしたらきっとビビッて小便もらすぜ。「こ、こいつは変態だ!」ってよ。なめんな。


そんでまぁ結論なんですけど、

「女の武器は涙と笑顔、どっち?」という問いについては、「男にとっちゃ、女は全員凶器みてぇなもんだ」ってことでいいと思う(◉ω◉)