線を越える
好きな作家が死んだ。好きな作家というより、好きになりかけていた。普通に更新されるツイッターやインスタグラムを楽しみにしていた。そんな時に訃報をtwitterで知ったものだから、ただ驚くしかなかった。この人の文章に救われた。こんな年齢になっても、いまだ恋愛に振り回されて、しかも安い扱いを受けて本当にボロボロだった。もう経験からわかっていた。倒れるように眠れるくらいのお酒と薬があれば、あとは時間しかない。ただ嵐が過ぎるのをじっと耐えるしかない。そんな時に雨宮まみさんの「40歳がくる!」の07 傷口に酒を塗れ!http://www.daiwashobo.co.jp/web/html/mob/forty-years/vol07.htmlを読んだ。こんなすごい人に自分を重ねるなんておこがましいけれど、その時の私の心中と重なった。何歳になったって、起こり得る出来事なんだ、自分だけじゃないんだと安堵すると同時に、絶望も感じた。この先、またこんなことが起こるのか。いつまでこんなことを繰り返せばいいのか。いつの日だか行った心療内科で医師に「年とりゃ治るよ。」と言われた日の事を思い出す。歳月が流れ、この年齢になったってそういう願望は薄れるどころか濃ゆくなるばかりだ。私は生きる事を選んでここにいるけれどほんと生き続けることの方が幾らか凄いことの方に思える。みんななんで普通に生きていられるんだろう。私はいつの頃からか思っていた。いつまで心配し続けて生きていかなきゃいけないんだろうって。例えば結婚したって、子どもがいたって、新たな心配事はどんどんと湧き出てくるんだろう。私の日常は何かあればめんどくさい、死にたい。それの繰り返しだ。とにかくめんどくさい。雨宮まみさんの言葉は本当に染み渡ったし、私の先を歩いていてほしかった。それは私のエゴでしか無いのだけど。だからこそこの訃報はショックで、40歳というものがとてつもなく恐ろしい。雨宮さんの死因は事故と公表されているけど、本当の事はご本人にしかわからない。いつか来たるその日まで私は私でいられるのかな。この世を歩いていられるだろうか。