閑中閑有り

閑中閑有り

つれづれをアウトドアとオタクで解消してます。

八王子駅からバスに乗り、滝山城に行きました。この城は(公財)日本城郭協会の日本100名城には入ってませんが、日本100名城に選ばれてます。最寄りバス停「滝山城址下」には大きな石碑がありました。

ここには滝山城の案内パンフレットが入ったボックスがあり、それをゲットして城攻めに出発。

滝山登山口に農家があり、ヤギがいました。

きれいな小さな鶏、ゼブライトのツガイが飼われて、卵を生んでました。

登山道の脇は竹藪で、急な坂道を登るとすぐ三の丸、ここまで武田軍が攻めたと言われています。空堀が張り巡らされ、攻めにくいことが想像できます。

その先は、千畳敷と言われるだけあって、広々とした屋敷跡です。

中の丸からは多摩川とその向こう拝島方面が良く見えました。ここに武田信玄が滝山城を攻めるために陣を置いたと言われています(1569年)。

中の丸と本丸の間の深い空堀には引橋がかけられ、戦時には橋を引き上げて通行止めにしたとのこと。

本丸には石碑と井戸がありました。

この滝山は鳥の鳴き声が聞こえ自然が残っています。

コアジサイがきれいでした。

倒木にはシロキクラゲが生えてました。

 

 

コロナ明け、数年ぶりのサントリーホールのコンサート。カーチュン・ウォン指揮日本フィル定期。

マーラーの交響曲第9番。半世紀以上前、社会人になって初任給で買ったレコードがこの曲。LP2枚組の長い曲、独身寮でこの曲をかけると必ず眠ってしまい(特に導入部は眠気をさそう)、フォルテッシモの金管で目がさめた思い出がある。

早めに入場して、曲目解説のプレトークを聞き、90分休憩なしの演奏という長丁場を乗り切るために、開演ベル直前にトイレを済ませた。風邪は治ったが、まだ時々、咳が出たり、痰が絡んだりするので、龍角散で完全武装してコンサートに臨んだ。

この曲は、ピアニッシモとフォルテッシモが頻繁に入れ替わる。幸いピアニッシモの場面では無事で、咳はフォルテッシモのところで出てくれたので、事なきを得た。

日本フィルの演奏は素晴らしく、臨終を迎えるように曲が消え入り、静かに終わっても、オケは弓を止めたまま、指揮者も動かない、聴衆も拍手をしない、、、、1分以上時計が止まったような静寂、緊張感がホールを包んだ。まさに名演が静寂を生んだ。そしてその後の大拍手、至福の時であった。

 

当日配られたチラシでは日本フィルは2023年度ミュージック・ペンクラブ音楽賞を受賞したとのこと。その理由は、カーチュン・ウォンを指揮者に選定し、マーラーのような西欧古典と伊福部・武満などを取り上げレベルの高い演奏をしたこと。

確かにN響などは財力にものを言わせて、名だたる指揮者を招聘しているが、日フィルは若手の指揮者を育てる伝統がある。小澤もそうだし、今度ベルリン・フィルの定期を振る山田和樹も日フィルが育てた。

 

話は変わるが、コンサートでは入口で、チラシというかフライヤというか、、束でたくさん配られるが、今回もらったフライヤに目立ったのがあった。

頭に 「1000」の文字が乗っている。ひと手間かけたフライヤ(コストもかかっている)。

チェロを軽々と持っているチェリスト、、、、、。

 

 

前回に引き続き高尾山の話題です。

高尾山薬王院は真言宗の寺でありながら神社という側面もある、いわゆる神仏習合(昔の日本史では神仏混交と習ったが)の宗教施設です。

 

と称される「権現堂」の前には鳥居があるのでここは神である。ここには「飯縄権現」が祀られている。

飯綱信仰は修験道なので、権現堂の脇には多くの鉄の高歯が奉納されているが、その中に、良く見ると「日産自動車オギクボ第二試作部」と書かれた高歯があった。かつて杉並区には中島飛行機→プリンス自動車→日産自動車の工場があった。そこのエンジニアが奉納したのだろう。

権現堂の鳥居から階段を降りたところに本堂がある。薬王院という寺の本堂だから、当然薬師如来が祀られているはずだが、賽銭箱の上を見ると「飯綱大権現」と書かれた額があった。そして祈ろうと思って正面を見ると「南無飯綱大権現」と祈れと書かれている。

前述の権現堂に加えて、寺の本堂にも飯縄権現が祀られているのだ。

 

高尾山は明治新政府の神仏分離施策を乗り切って、神仏習合が残っている稀有な例である。

なぜなら、神奈川県の大山寺(石尊権現)は本堂が今では阿夫利神社となっており、大山寺は山の中腹に追いやられてしまった。そのほか、熊野、白山、蔵王、秋葉などの権現は今ではすべて、神社になっている。

 

本堂の横には「愛染堂」があり、「えんむすび」と書かれた旗があった。

その隣は「和合歓喜天堂」。縁結の隣に和合歓喜?フロイト的に考えると、、、、、、。

さらにその隣が「大師堂」で、お堂の周りには四国四十八箇所の霊場の書かれた石仏碑がある、全部に賽銭箱が備えられている。それぞれに最低でも1円合計48円投じると、四十八箇所を巡礼したのと同じ御利益がある?

高尾山薬王院は真言宗なので弘法大師に縁がある。本堂の横には弘法大師の像の前に、「学業成就」と書かれた大きな鉛筆と賽銭箱がセットになった拝所が最近できた。

「弘法も筆の誤り」、誤った鉛で学業が成就するのか?

 

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