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今回は、群馬県上野村にある「上野村亀甲石産地」を訪ねます。
上野村は群馬県最西部にある村で、山を越えて西は長野県、南は埼玉県に接する山間の村です。
今から40年ほど前、あの「日航機123便墜落事故」で、日航機が墜落したのがこの村の山間部です。
そのときは全国的に注目されました。
墜落現場には慰霊碑が、麓の村中心部には「慰霊の園」があります。慰霊の園には事故の展示館もあり、現地で回収された乗客の遺品が展示され、当時のニュース映像、村の混乱ぶりを振り返るビデオを視聴できました。
当時の悲惨な状況がリアルに伝わってきて、事故の大きさ、恐ろしさ、パニック、悲しみが胸の内にいっぺんに溢れてきました。
まあ、その話はブログの趣旨と関係ないので置いといて…
村内には国指定文化財が多く、重要文化財が1件、天然記念物が3件もあり、観光・文化資源を多く抱えているところなのですが、墜落事故のときの慌ただしさは遠い昔となり、今では過疎に悩み、知名度もイマイチとなっています。
実にもったいない村です。
その分、静かで長閑なところなんですけどね。
天然記念物3件のうち、先に「上野楢原のシオジ林」を紹介しました。
1件は鍾乳洞「生犬穴」が指定されています。
この鍾乳洞、昭和の初め頃に天然記念物に指定されたときは観光洞として開放されていたそうです。
しかし不届き者が絶えず、天然記念物指定理由となったニホンオオカミとみられた骨化石や貴重な鍾乳石が持ち去られたり破壊されたりして大変荒れてしまったそうです。
おかげで間もなく閉鎖されてしまって、以来一世紀近く閉鎖されたままです。学術的な目的以外、入洞は許可されないということです。
だから行ったことがありません。
そして今回訪ねる亀甲石産地は、泥灰岩に亀裂が生じ、その隙間に石灰分が沈着してまるで亀の甲羅に見える石が産出するという現場でした。
現象自体は珍しいものではないのですが、産出状況がわかるのは貴重とのことで天然記念物に指定されました。
ちょっと行ってみましょう。
亀甲石を訪ねる
上野村役場の近く、十石峠街道(国道299号線)を走っていると、右手に『川の駅 上野』が見えてきます。
ここから眼下に神流川を望めます。神流川は群馬県と埼玉県の県境を流れる一級河川で、下流には埼玉・東京などの水瓶といわれる下久保ダムがあります。
この辺りでは河原から魚の泳ぐ姿が見えるほど澄んだ清流です。
で、肝心の亀甲石産地は川の駅の対岸、旧道沿いの一帯の露頭らしいのです。
「らしい」というのは、実は亀甲石産地、解説や標柱があるわけではなく、その場所が確定していないんです。
さらに2007年ごろ、群馬県が「天然記念物実態調査」というのをやったそうなんですが、そのとき指定地の地籍や範囲がわからなくなっていたことが判明したというのです。
私も国土地理院の二万五千分の一地形図を頼りに、この辺り、という場所を見てきただけなのです。
亀甲石産地で神流川に流れ込んでいた沢 左右の露頭が産地の一部(のはず)
畑仕事をしていた地元の人に話を聞いたのですが、
「昔は河原で手頃な大きさのものを見つけることがあって、拾ってきて飾っていた。
近所の人たちもみんな持っている。
今でもうちにあるが、今はもう拾えない。」
とのこと。
なんだ、見られないのか。
と思われるでしょうが、亀甲石は「川の駅」にある上野村ふれあい館で見ることができました。
(これらは許可を得て撮影しました。)
昔は「亀の化石」と勘違いされたこともあるそうです。
ひびの入り方や石灰分の入り方によって、ずいぶんと見え方が違います。ただ、たしかに亀の甲羅に見えますね。
奇石として珍重されたのもわかります。
産出状況がわかる露頭、見たかったですね。
ただ、あとからわかったのですが、亀甲石の産出状況がわかる露頭、今も見られる場所があるそうです。
今度また見に行ってきます。










