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今回は山梨県南アルプス市が抱えている多くの文化財のうちのひとつ、三恵の大ケヤキを訪ねました。
市域の東部にあります。
天然記念物の巨木を訪ねるのは結構興奮します。
想像する以上に大きな木に出会うことが多いので、驚愕の大きさに驚くことが多いんです。
今回のケヤキの木も結果的に想像以上の大きさで、期待に違わない巨木だったのでとても感動しました。
それでは訪ねてみましょう。
木は想像以上に大きく、遠くからでもそれとわかる巨木でした。
なのですが、軽自動車も入れないような細い道の奥にあったのです。
なるべく近くまで車で接近したいのですが、さすがにもう無理となったので、やや離れたところに停めて歩くことになりました。
近づいていくと…
ちょっと、ホントにケヤキの木!?太過ぎじゃない?
見てください、この太さ!半端ないでしょう?
並大抵の年月では、この太さにはならないでしょう。
まさに天然記念物にふさわしい。
それに葉が全て落ちている時期だったから、梢のてっぺんまでこの雄姿を眺めることができました。
小さな神社が祀られています。ケヤキはこの祠の御神木として守られてきたのでしょう。
しかしこの樹も昭和19(1944)年、落雷に遭って幹の一部が焼失しました。
その痕跡は現在も残ります。
西側の幹が失われて、巨大な洞(うろ)になっていました。
それでも現代まで生き続けていて、枝葉を現在も盛んに四方に伸ばしています。
大枝も支柱に支えられていますが、まだまだ元気そうです。
その生命力に敬意を表しつつ、巨木を後にしました。
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三恵の大ケヤキ (昭和12年11月 天然記念物、山梨県南アルプス市寺部)
甲府盆地のほぼ中央部、御勅使川扇状地の東南端部にあたる南アルプス市寺部にあるケヤキの大木です。昭和49年の計測では、根回り約16m、樹高約21m、枝張りは四方へおよそ5~16mほど張り出し、北~東~南寄りへと広がっています。 鹿児島県にある蒲生の大クスは日本一の太さで有名ですが、かつてはこの三恵の大ケヤキはそれに次ぐとされていました。しかし昭和19年には落雷に遭って主幹の一部が燃え、その後も台風などの被害で枝が折れるなどの被害を受けています。
ケヤキはニレ科に属し、本州・四国・九州から台湾、中国の一部にまで分布し、雑木林の構成木として各所で見られます。関東近郊では強風除けのために屋敷林や神社林として、また並木にも植えられて親しまれている木です。埼玉県のさいたま市内から所沢市を結ぶ国道463号線のケヤキ並木は日本一の距離を誇り、”埼大通りのケヤキ並木”として知られています。







