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高畠町内には縄文時代草創期の遺跡が集中していて、全国的にも珍しい場所です。その中で早くから発見・研究され注目された4ヶ所の遺跡が国指定史跡となっています。
前回はそのひとつ、一の沢洞窟を訪ねましたが、続いて訪ねたのはやはり縄文草創期の遺跡として国指定史跡となった日向洞窟、火箱岩洞窟です。
まずは高畠町内で最初に草創期の遺跡として注目された日向洞窟を訪ね、なぜ他の遺跡が人跡疎らな場所から発見されたのかを理解しましょう。
では、いざ日向洞窟へ![]()
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過去の縄文時代草創期遺跡への訪問はコチラ![]()
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日向洞窟を訪ねる
日向洞窟は一の沢洞窟のある丘陵尾根筋のひとつ隣に当たる尾根筋の、やはり南に向いた斜面上にあります。
地元では「立石」といわれた大岩の下にある、やはり凝灰岩の風化によって生まれた洞窟です。
一の沢洞窟から尾根を周り込むように町道が続いていて、途中で1、2回曲がれば日向洞窟の標識が現れます。
駐車場はないので、この町道に路上駐車することになります。ここからは歩いてすぐなので、あまり心配せずに止めさせてもらいましょう。
しばらく歩くと、民家の裏手の畑の中に、下の画像のような石碑が現れます。
その先に日向洞窟があります。
民家のすぐ裏手に当たるので、静かに見学しましょう。
大きな岩があり、その根元に洞穴があります。
遺跡は、この洞穴のところを指していますが、遺跡の範囲は大変広がっていて、そのことは後で述べます。
洞窟だけでなく、洞窟の左右の岩陰遺跡も日向洞窟の一部です。
洞窟を覗いてみましょう。
この洞窟内の調査で、最下層から隆起線文土器、爪形文土器、多縄文土器が層位的に出土し、縄文時代草創期の土器の変遷が明確になりました。
この調査が高畠町内だけでなく、日本での縄文時代草創期の調査としても最初期のものです。
この時の調査によって多くの遺物が得られたことから、高畠町内における尾根の南斜面で、凝灰岩が風化してできた洞窟が注目されるようになったそうで、その後の調査で多数の縄文時代草創期の遺跡の発見につながったそうです。
それで他の3ヶ所の洞窟遺跡も発見されたのです。
なるほど、人跡の少ない山の中から遺跡が見つかったわけが理解できました![]()
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そして日向洞窟では、洞窟から西に約150mほど離れた西側の範囲、今は果樹園になっていましたが、調査されています。
ここからも縄文草創期の遺物が多数発見されたことから、日向洞窟の生活範囲は大変広かったと考えられるようになりました。
日向洞窟の西側150mほどの場所 後ろに見える斜面の右手方向に洞窟がある
火箱岩洞窟を訪ねる
火箱岩洞窟は日向洞窟の北北東、一の沢洞窟からは南西方向の、いずれからも直線で2~3㎞ほどの距離にある、小高い山の中腹にあります。
町道からは生活道路に入った先にあり、やや入り組んではいますが、標識はあるので迷うことはありません。
下の画像のような場所に農道への標識があるので、ここで車を停めます。また路上駐車です。
不審者扱いされないでしょうね![]()
農道はそのまま、正面に見える山(大師森山というらしい)へ向かっています。まさかあの山へ直登か
と、ここでちょっと衝撃を受けます。
臆せず進んでいくと、山の麓に「火箱岩洞窟」の石碑があって、道が間違えていないことがわかります。
道は右へ曲がっていて、ここで直登ではないことに安堵しました。やや登るとガイダンスの広場がありました。
もう少し登ります。やがて凝灰岩の大きな岩壁が見えてきます。それが火箱岩洞窟です。
ここは先ほど麓から見えた山(大師森山)の、ほぼ中腹にあたります。
火箱岩遺跡は上下に洞窟があり、注目された遺物は下洞で発見されました。
いや、ちょっと待て![]()
ここ、洞内から上を見上げると大きな転石が岩の割れ目をふさいで屋根になっていることがわかります。
よく落ちてこないな。怖ぇ~![]()
この恐怖にめげることなく下洞を調査した研究者たちに敬意を表しながら洞窟内に入りました。
何回か調査は行われていますが、この右手の洞窟壁の下あたりの調査で、縄文草創期の土器がやはり層位的に発見されています。
それが重要な発見でした。
まあよく調査したもんだ。落石が怖いよ。
上の洞窟も行ってみましょう。主に古墳時代の遺物が見つかっているそうです。
上洞へは下洞の左手、岩陰遺跡を周り込むように踏み分けられた痕跡を辿っていけば上がれます。
土質の部分はほとんどないので、ここからの遺跡としての発見がほとんどないのもわかります。
でも、縄文時代もここは利用されていたのではないでしょうか。
日向洞窟と火箱岩洞窟は以上になるのですが、それにしても…やっぱり地味でしょう![]()
それでもやっぱり考古学ファンとしては熱い遺跡ですよ。
次回は4ヶ所の最後、大立洞窟を訪ねます。
なんで一の沢と大立の2ヶ所の洞窟は別記事にするのかって![]()
…深い意味はありません。長い記事にならないよう、考えた末の分け方です。

















