食事指導をすることが多い。
診療の際は、毎回、犬や猫の体型を評価している。
そのときに見ているポイントは、
骨格に見合った筋肉や脂肪の付き具合をしているかどうか。
あばら骨が触れるか、くびれがあるか、おなかが垂れていないか。
この3点をもとに、体重を減らすのか、維持するのか、増やすのか、
そして、具体的なフードの量をアドバイスしている。
「フードのパッケージに書かれている通りにあげているんですけど…。」
飼い主からよく聞かれる言葉である。
表示はあくまでも目安で、それを妄信していると、
だいたいが体重過剰から肥満になる。
フードのパッケージばかりを見るのではなく、
動物の体を見てほしいと思うのだ。
フードの量が多いのではないかという疑問を持ってほしいのだ。
逆に、いくら食べても痩せていて太らないというときは、
フードが合わないのではないかという疑問を持ってほしいのだ。
自分の目を大事にしているのか、動物の体を大事にしているのかは、
このフードをあげるという、毎日のお世話の中に現れる。
院長 渡部伸一