今回の日銀の金融政策決定会合の決定によって、17年ぶりに、金利が上昇することになりそうです。
そうなった場合、不動産投資に与える影響について、考察してみようと思います。
1.金利の上昇によって、返済負担が増える?
モデルケース
1億円 フルローンで購入
借入1億円 金利1% 返済期間 25年の場合
返済額は、 376,872円/月額
金利が1%上昇し2%になると、 423,854円/月額 となり、月額 46,982円の負担増
2%上昇し3%になると、 474,200円/月額 となり、月額 97,328円の負担増
3%上昇し4%になると、 527,836円/月額 となり、月額150,964円の負担増
80年代後半のバブル期の金利上昇幅が3%位だったので、3%幅で計算してみましたが、最高4割ほど負担が増えそうです。
2.収支に与える影響は?
モデルケース
1億円 フルローンで購入
借入1億円 金利1% 返済期間 25年の場合
追加項目
利回り8%
経費(管理コスト+固都税家賃)30% の場合
金利が1%上昇し、2%になると、
家賃/年 8,000,000円
経費 2,400,000円
返済金利2% 5,086,248円
収支 513,752円
かろうじて+の収支(トントン)となりますが、
退去が出て、修繕費用が発生したら、たちまちマイナスになりそうな、危うい展開ですね(汗)。
大規模修繕の積立など、とても無理ですね。
そもそも、未来永劫満室が続けれるか?家賃は下落しないか?という問題もございますので、利回り8%の物件を当初のモデルケースのような。状況で購入するのはどうか?!という問題もございますが・・・。
3.出口売却への影響は?
10年後の残債
金利1% 62,970,076円
金利2% 65,866,139円
金利3% 68,668,392円
金利4% 71,359,396円
と予想通り、残債が、増えていますね。
ということは、
売却の手残りが減るので、
総合的に、毎年の収支も悪化し、売却時の手残りも減少することから、
残念ながら、
バブルのエリアに立地し、売却価格が跳ね上がらなければ、
不動産投資の利益が減ることとなります。
今回はここまで。