前回のブログでは、相続の対策を、親が銀行に相談するとどうなるか?
について書いてみました。
銀行についで、高い信頼を受けているのが、税理士です。
ところが、
相続を税理士に相談して、失敗したと言う例も後を絶たないようなのです。
具体的には、
・納税する必要がないのに、数千万円納税していたり・・。
・路線価の評価だけ見て、実際の不動産の価値を誤って、納税者に伝えてしまい、分けるときにトラブルになったり・・・。
などなど とほほ・・・。の事例が・・・・。
その理由は、
「相続に詳しくないから。」
と言うことなのです。
ちょっとびっくりなのですが、
1.税理士試験で「相続」は選択科目で、選ぶ人が少ない。
2.相続税を一切勉強していなくても税理士になれる。
※税務署で23年間勤務 公認会計士資格
3.ほとんどの税理士の業務は、個人と法人の確定申告
4.年間相続の申告数10万人に対して、税理士の数は8万人 一人当たり年に1回強!
※相続専門の税理士に業務が集中することから、相続を一回も行っていない税理士多数
などなど、
相続に精通する税理士が少ないことが原因なのです。
意識の高い税理士さんの場合、
キッパリと、「確定申告以外の業務は行わない。」と言う姿勢の方もおられます。
税理士の立場からすれば、
失敗したら、納税者から訴えられて、裁判になったり、
税務署からは懲戒にさせられたりと、
リスクの高い相続業務よりも、所得税、法人税の納税だけやっていた方が無難・・・。と言うことなのです。
なので、
税理士さんもちゃんと選んだ方が良いと思うのです。