今回、読了した本はこちら
80年代音楽ノート
田家 秀樹
音楽評論家・田家秀樹が、ライブやインタビューの現場で見てきたアーティストの姿や言葉、制作秘話をつぶさに描く。
彼らの挑戦の数々から浮かび上がる、懐かしくて新しい80年代ー。
知られざるエピソードも満載!
「シティポップ」の再評価で注目されている80年代日本の音楽。
共同通信が配信、地方紙に掲載された人気連載「80年代ノート」に加筆した本書は、79年12月、各アーティストが新時代への意思を告げたコンサートのMCから始まる。
そして劇的な80年代。
佐野元春の登場、大滝詠一と松本隆の関係、流行先取りのユーミン、尾崎豊のステージ、ガールズロック…。
オフコース、浜田省吾、BOOWYなどの成功までの道のりや、苦悩も描かれる。
本書から少々抜粋
「ガラスのジェネレーション」と「さよならレボリューション」という言葉で二つの世代を象徴させながら「つまらない大人にはなりたくない」と歌った。
70年代の「革命幻想」と決別した「STREET(街路)の歌」。
彼の音楽には新しい「世代の旗」が高々と掲げられていた。
浜田省吾
76年のデビューシングルは「路地裏の少年」。
アルバム「DOWN BY MAINSTREET」。
つまり路地裏からメインストリートへ、だ。
走ることや踊ることしかできない、地方都市の若者たちへの賛歌。
「日本語のロック」の新しい幕が開いた。
尾崎豊
一言でいえば「コンサート」という予定調和にとどまっていない。
「どう楽しませるか」とか「うまく歌おう」という計算が感じられない。
伝えたいことや表現したいことはあふれているのに、消化し切れないまま全身で挑んでいる。
もどかしさを持て余したまま自分を傷つけ、流れる血をステージに塗りたくっているような痛々しさがあった。
たいへん面白かったです❗
一気読みでした
余談ですが、
僕が二十歳の頃、横浜の山下公園近くのカフェバーでアルバイトしてた時、
佐野元春のデビューアルバム「BACK TO THE STREET」とデビューシングルの「アンジェリーナ」のジャケットの撮影場所(山下公園、県民ホールそば)の前の通りをよく通ってバイト先へ行っていました。
当時、このブティックの窓際にこの佐野元春のレコードが置かれていました。
今思えば、写真撮っておけば良かったです…
(現在、このビルは建て替えられています。)
アルバム「BACK TO THE STREET」ジャケット
横浜関内でちょい飲み