トヨタの賃上げ交渉で、経営側は基本給の一律アップは避け、能力主義で差をつけるとした。
戦国武将も、そんな具合に待遇に差をつけて部下の発奮を促していた。
しかしながら、欧米流の競争主義的経営だけがすべてではないのだ。
そのむかし…「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われたころには、「次の覇権国は日本」とさえ言われていた。
欧米人の多くが「日本型経営」に興味を持ち、その強さの秘密を知ろうとしたものだ。
スプートニクが打ち上げられたころは、ソビエト社会主義の時代が到来すると言われたし…
いまじゃ、中国がそう言われている…
日本もかつてそうだった時機があったということをわすれてはいけない…
何かといえばマッチョ主義の脳キン国家に少々遅れをとったくらいで自信を喪失し、
脳キン経済学や脳キン経営をありがたがっているばかりでは勝機が訪れていてもみすみす逃してしまうだろう…
正月早々荒事を起こし、また「男女平等」といえば、女性までキン肉マンにしてしまう…アホーの国…ダメリカ…
そこの文化の脳キンフェミニズムなどを批判せず、ありがたがっているフェミバカがのさばるザコブタ国家ニッポン…
こんなもの豚コレラにかかったブタといっしょだ!
日本人のインセンティブはどこからくるのか?…脳キン文化からの解脱を期して述べてみよう…
犬を飼うと…みんな、しあわせな顔になる…なんでだろうね?…
こどもができる…やはり、みんな、しあわせな顔になる…なんでだろう?…
犬や幼子に共通のものは?……
そのうち、もっとよろこぶことをしてあげたいと、思うようになる…
悲しませないように、さびしがらせないようにしなくてはと、肝に銘ずるようになる…
これは、なんだ?…
犬だから?…子どもだから?…
『3月のライオン』のエピソードから…
雷堂棋竜は、なぜ家庭を蔑ろにするほどキャバ嬢にハマってしまったのか?
異性にモテたいから?…
そりゃあ、相手がかわいかったりすれば、効果が倍増するのではあるけどね…
いちばん肝心なところ、いちばんの核心をハズしていてはダメだ…
キャバ嬢も、メイドも、行くとよろこんでくれるんだよね?
犬だろうと、人間だろうと、自分との再会を全身でよろこんでくれると、こっちもうれしくなる…
それで…「メイドのわざ」なんだけれど…
人を幸せにする方法というのは、意外に単純だったりする…
リクツなんかじゃない…きもちひとつってところがあるじゃない?…
日本人は、そういうのが得意だったハズ…
だから、「おもてなし」文化ってのが深化した…
人は、相手のよろこぶ姿がみたい…
そのためには、何だってできてしまう…
そして、さらに大事なのは、自分が楽しんでいること!!
あなたの職場はどうだ?
あなたのクラスはどうだ?
みんな笑顔だろうか?
みんなが笑顔になることを考えているか?
自分は笑顔になっているか?
笑顔を作るんじゃなくって…結果、笑顔になるように…
ある教師は、いつもクラスの子どもひとりひとりを思い出すことをしている…
ひとりひとりが、元気だろうか?楽しんでいるだろうか?と考えつつ思い出す…
いろんなことに気がついて、あした聞いてみようとか、こんな授業をしてみようとか思いつく…
教育技術とか、あまり関係ない、素朴なところに大事なものがある…
「祈る」というだけでも、大きな効果が現れたりする…
人が、人のことを思う…ただそれだけのことで…世界が変わることがある…
マラソンは高橋尚子さんのときから大きく変化した。
それまでみんな心を削って走っていた。走れば走るほどズタズタになっていた。
アスリートたちが、「まず自分が楽しむこと」を心掛けるようになってから日本のスポーツ界は躍進したのだ。
勉学も、仕事も、自分が「楽しい」と思えなければ続かない…
これほど強く人にインセンティブを与えるものはない。
カネや競争に、人は「命を懸けよう」などとは思わない。
だが、家族や同僚や職場も含めて「仲間たち」の笑顔のためなら死ぬことさえありうるのだ。
企業経営者の皆さん?
あなたたちは、楽しんでいますか?
お客さんだけでなく、社員たちが笑顔になれるようにと考えていますか?
日本型経営は、人のこころを知っていた…
だから、アメリカ経営学のエリートが経営する企業にも負けなかった。
血迷って捨ててしまった大事なものを取り戻す…
日本の大復活は、その先にあるのです。








