トランプの”貿易戦争”でヘッジファンドが売り仕掛けとの報道が少し前にありました。
多分、その影響でしょう。
① ダウ平均との乖離率が拡がった
② ドル円と連動せずに下げた
だから、その下げ過ぎた分を連中は買い戻してくると考えました。
午後を狙って売ってくるのは、日銀の買いを避けるためでしょうし、独立記念日入りの日の後場は引けにかけて買い戻しの動きがありました。
さて、きょうも米国株上昇を受けてのことではありますが、買い戻しが入りました。
25日線からの乖離率、空売り比率、RCIやストキャスの低すぎる値、連日で安値更新銘柄が400銘柄を越える…
これらをみながら節目まで下落した銘柄を仕込み、きのうの二段下げのときは予定水準近くまですでに仕込んでいたのでスルーしました。
しかし、「落ちてくるナイフは掴むな」という格言に逆らっての買いですから、すごく勇気がいります。上げ相場であるうちはよいのですが、下げ相場に転換しているときにやるのは、さらに危険でしょう。
それで、きょうみたいに5日線を上抜いてから買って言った方がよいのではないか…と考えているのですが…
きょうの先物の動きは、一度5日線を上抜いて、下がってきたところで買いがはいり、ボリンジャーバンドの-2σ線を突破して買い進まれました。通常であるならば、5日線や-2σ線が下値支持線になるはずです。
それでも、どうでしょう…トランプは2000億ドル規模(最大は5000億ドル)を予定していて、340億ドル、それもあまり経済に影響を与えないと思われるものだけを発動したにすぎません。
中国の出方次第で、さらにヒートアップする可能性もあります。
すると、去年までのように調子よく上昇していくのはむずかしいのかもしれません。
ISMの指標がよかったこともあり、「貿易戦争の影響はまだ軽微」との判断、そしてFOMC議事録から「利上げ継続」とはしながらも、まもなく中立水準に到達するとの認識も示されていました。
つまり、利上げはもうすぐ打ち止めになる…とも読める表現があったわけです。
ゴルディー相場に戻ると解釈すべきか、景気後退入りが近づいたと解釈すべきか…
日銀の短観も景気動向指数も、「天井を打った?」とも読める変化をしています。消費税もそのうち…
正直どちらへ振れるかわかりませんが、「悪いシナリオ」にまず備えておくべきなのでしょう。
本格的な売買をしようとするよりも、売買したい銘柄の研究やリストアップ、売買タイミングを計る練習をする、デイトレード等の売買技術を磨く、あるいはそのためのトレーディング環境を整備する、そこまでのめりこまないなら、やっぱり「ちょこっと投資」ですか?…
要するに、研究とスキルアップに重点を置くべきなのでしょうね。
「利上げ局面に入った」ということで、金融株を仕込んできましたが「バリュー苦戦」と伝えられているとおり、苦戦しております。
高利回り債は堅調ですが、イールドカーブのフラット化が半端ない水準まで進んでいるのが効いています。
しかし、逆にいえば「大局的には下げ過ぎ」なのではないか?と考え、損切りなどはしていません。
(…あ…4月に一部損切りましたワ…)
それどころか、経営環境が苦しくなるなら、買収や合併、業務提携などの話が出てきて暴騰する地銀も出てくるのではないかと思います。
そういえば、もうひとつ…税収が3兆円ほど増えたと言っていましたね?…
毎年23兆円紙幣印刷で、その分円の価値も下落しているハズ。それを補い上回っているのでしょうか?
GDP約600兆に対して23兆の通貨発行…税収約60兆として増分3兆円とみなせばまずまず?
しかし、税収は増えても国民個人は豊かになっているのでしょうか?
数値上、仮に同率で増えていたとしても、原油インフレ分を補ってはいないでしょうねぇ…