日本と同じく『黄金の国』と呼ばれたマリ王国を始め、アフリカには豊かな資源と交易による富により、大繁栄を享受していました。
それが、いまや内戦と飢餓の大陸になってしまっているのです。なぜなのでしょう?
そして、日本は大丈夫なのでしょうか?
人類発祥の地とされるアフリカ大陸。200万年の人類史はアフリカに始まりました。
そして、8000年前、サハラは草原で水もあり、船の絵が壁画に残されています。
また、6000年前ころ人々は牛を牧畜し、壁画にはキリンの姿まで描かれているのです。
それからサハラの砂漠化が進み、2500年前ころには、ラクダが描かれるようになりました。
そして、文化大陸アフリカの土台をつくったのがイスラム教です。
発祥したイスラムは、まずエジプトを征服。エジプトの今日の価値観の起源がここにあります。
ピラミッドで有名なエジプトですが、その首都カイロはイスラム寺院が立ち並び、『千の塔の都』と称されるほどです。
このエジプトを起点に、サハラの交易路を通じてイスラム文化は速やかにアフリカ各地に伝播しました。
イスラム教徒が人口の過半数の地域を赤で表示すると一目瞭然でしょう。
このイスラムとともに多様な文化や価値観がアフリカに伝わり、融合しました。
「ジャンボ!」(こんにちわ)のあいさつで有名なスワヒリ語は、そうした融合の中で生まれた文化です。
インド洋交易で栄えたアフリカ東海岸にスワヒリは生まれ育ちました…
そして…もともとイスラム文化圏では餓死する人が少ない。
食べられない人の気持ちを共有するラマダンという風習。そのラマダンで溜まったおカネを貧しい人たちに分配する…
イスラームの支配するアフリカにおいて、そもそも飢餓の発生など起こりようがなかったのです。
この豊かで情け深いアフリカは、いつから変わってしまったのか?
もちろん、例の「大航海」の時代以降のことです。
キリスト教が、世界征服戦争を始めた以降のことです。
そんなことを、イエス・キリストは教えてなどいないのに、白人どもは罰当たりなものです…
しかし、その罰当たりのあとを追っている国のひとつが、わが国日本なのです。
どうしてこんな国が「仏教国」でありましょうや?
日本は仏敵の国に他なりません。
その日本…いよいよ食う側から、食われる側に転換しようとしています。
もはやこのアフリカの苦難の歴史も、”他人事”ではなくなったのです。