登記事項証明書が今年から600円になっていた。(700円から100円値下げ)
外資や裏社会は金融と不動産が牙城だから、彼らのビジネスを応援する意味なのかな…
こんな具合に戸籍も登記も電子化しちゃって、そのうち改竄、抹消する気じゃないだろうな…
…などと思いつつ、目を通してみると、こりゃ便利なものである。
遺言を書くときなど、やはり便利だし、必要だろう。
人間には戸籍簿、クルマは車検証、そして不動産は登記簿…
これに必要な情報がほぼすべて盛り込まれているのである。
自分のマイホームや実家の登記事項証明書を一通ずつ取っておくことをお勧めする…
人ひとり死ぬと、百の手続きが発生する。
葬儀だけでは終わらない。故人の確定申告も相続手続きもしなければならない。考えているヒマなんてない。
だから、ヒマのある時から考えておかねば間に合わない。
そして、考えるには基本情報が必要だ。
権利書など、情報をとるのには必要ない。
固定資産税納付額通知書が届いたら、「地番」と「評価額」をチェック。
管轄の法務局へ行って、登記事項証明書を申請すれば、戸籍簿や住民票と同じように発行してもらえる。
地図や建物の図面も申請すれば、一枚450円で取れるから、取ったらよいのである。
「地番」がわからない場合でも、法務局に備え付けの地図で調べることができるから、まあとにかく一度は法務局へ行ってみるとよいのだ。
サラリーマンとか主婦とか、法務局へ行ったことない人多いんだよね…
ローンで家を買って払い終わったら、抵当権抹消の手続きをしないと、いつまでもついたまんまだよ。
さて、戸籍簿や登記簿はなぜ作られるようになったのだろう?
ひとつには、徴兵のため、ひとつには、徴税のため…人民やその財産を管理するためだ。
戦国時代を想像してみる…みんな腕づくで財産を奪い合っていた…
そのうち総大将が決まってくる…臣下となる者は、自分の財産を認めてもらうかわりに「忠誠」を尽くす。
つまり、強盗殺人のごとく武力でふんだくった土地などを「自分のもの」と証明してもらうことで、為政者に「服従」するということだったろう…
そして、奪った土地を確実に自分の子孫に受け継がせる…そのための戸籍簿だっただろう…
国から見れば、徴兵、徴税のため、臣下からみれば財産の所有権と、その相続の確保のためであった。
「私有財産」を国が認めるのは、こうした「ギブアンドテイク」を統治のベースとするからであろう。
だが、そうだとすると、”奪われた者”たちは、どうなっているであろう?
彼らは「国」からも「臣下」からも、邪魔者である。
奴隷のように、”便利に使える”者となるほか、おそらく居場所がない。
現代日本は、どうもそんな感じだ…
日本はいまだに民主主義の「国民国家」にはなっていないのだ…
…というわけで、負け組や貧乏人は、そもそも財産と縁がなく、したがって、登記にも縁がなく…
主婦やサラリーマンなど法務局へ行ったこと自体ない人がほとんどであろう。
いや…そんなことでは「社会人」ではないですよ…
遺産相続のとき、「もらうこと」ばっか考えて…まあ、それも半分は無知ゆえのこと…
なんで家族が死んで、あたかも財産が増えるかのように錯覚するのか?
名義を書き換えて、だれが面倒を見ていくかということであって、税金やらなんやら、減ることはあっても増えることなどない。
無知ゆえに、何かもらえるつもりでいるという錯覚が遺産相続のトラブルを増大させる…
だから、登記簿取って、ちゃんと遺言書を書いておいてほしいよね…
だいたい、遺産の総額がいくらかすらもはっきりしないまま死によるもんで、疑心暗鬼が発生する。
登記の手続きに無知なアホばっかなもんで、いろいろ文句を垂れる…(だったら、役所に言いやがれ!!)
家族、一族の平和のためにも、最低限の知識は皆がもつべきだ。
日本人(一般人)は、こういう知識がホントにない!…そもそも知る努力、知らせる努力をしない。
欲の皮が突っ張っているので、そういう協調ができないのだ。
土地についての排他的所有権を日本人はやたら尊重する…
そのせいで住む土地もない者が生じるのに、彼ら日本人に罪悪感など欠片もない。
同じような感覚で、著作物について”おれのもの”だ~”だれのもの”だ~と言い始めている…
所有権は、支配する権利であり、人権の反対の「権利」である…
土地を奪われて漂流する者が生じているように、今度は思想や表現を奪われてしまうだろう…
「共有財」という発想ができなくなってきて、それはだれのものだってことばっかり言い争っているのだ。
しかしまあ、そのうち日本人は無一文にされるのだろうから、関係ないかもしれないがね…
…というのも、
いっとき資産家が連続して殺される事件があったと思えば最近は、会社の役員や社長までもが暗殺されている。
グーグルマップのある今日、逃走経路だって十分把握したうえで犯行に及べるだろう。
いまごろ、「次はあなたかもね」などと、あちこちの社長を脅している連中がいるのではないだろうか?
こうして日本人の資産家や会社役員は皆殺しにされて、全員、家畜並み奴隷となるのであろう。
日本を次に支配するのは白人だろうか?それとも別のアジア人なのだろうか?
トルストイなどの賢者は前世紀、「私有財産の否定」という結論に至った。
それで「社会主義」「共産主義」という潮流が生まれたが…
マルクスは「プロレタリアート(99%の)独裁」と言ったのに、
ソビエトや中国は「共産党の一党独裁」というてんで違うことをやってのけた…
まあ、キリスト精神の欠けらもない連中が「メリークリスマス」って言うのだし…
仏の教えなんて、理解も実践もしないのに「南無」なんとかかんとかと唱えるし…
十字軍を遠征しては他民族を殺戮し、宣教師を派遣しては人身売買に手を染めてきた…
キリスト教徒こそ、もっともキリストを裏切り、辱めてきたという鬼畜の歴史をもっている…
なんでもこのように、人間はあべこべをする…
だから、財産を殖やしたかったら、所有権ばかり主張しちゃダメなんだよ…
日の光も空気も水も「共有財」…無償で与えられた…いわば”神の愛”…
本当に豊かになろうと思ったら、無償で与えられる「共有財」を増やすべきで…
他者を排除する私的所有権は、必要最小限ってことでなきゃいけない。
(余分な)所有権を手放せ!
そして、豊かになろう!