日時:2018年12月21日19:30~
会場:国家音楽庁(台北)
指揮:呂紹嘉
ヴァイオリン:林昭亮
管弦楽:台湾国家交響楽団
曲目:
バースタイン:キャンディード序曲
バースタイン:ヴァイオリン独奏、弦楽、ハープと打楽器のためのセレナード(プラトンの『饗宴』による)
ガーシュウィン:アパラチアの春
ガーシュウィン/ロバート・ラッセル・ベネット編曲:「交響的絵画」(ポーギーとベスによる)
感想:台湾政府所属のオーケストラの公演を現地でたまたま当日券が手に入ったので、鑑賞した。
このホールの外観は大寺院を思わせる堂々とする風格で、日本にも中国大陸にないような実に東洋的な印象である。
中身のホールはパイプオルガンが設置されている立派な音楽専用ホールで、残響はそれほど厚くないけれど、良く響くホールであり、開演前に咳をするとその響き具合い非常に驚いた。
日本のホールで例えれば東京芸術劇場に似ているだろうか?
そんなホールで聴くキャンディードはなかなか迫力があった。
木管セクションなどやや弱い面がある気もしないではないけれど、演奏としてはまとまっており、しっかりノッていた。
続くセレナードは木管金管抜きのヴァイオリンソロとストリングと・パーカッションセクションを組み合わせた曲で、バーンスタインらしいリズムカルな部分と、弦の響きが際立った曲だった。
まあこのコンサート自体のテーマとなっていたアメリカの四季というニュアンスの意味では、ややまだ弱いのかなという印象であった。
後半のガーシュウィンも同様で、何とかアメリカンなニュアンスを醸し出そうと努力をしているが、まだそんな努力姿が目に付くようなレベルであり、あと一歩というような印象である。
さらにオペラ「ポーギーとベス」の音楽を演奏会用組曲としてロバート・ラッセル・ベネットが編曲した「交響的絵画」もブルース的な匂いの強い曲だが、うまく表現しようとはしていたが、まだまだ合わせている感があり、ニュアンスの表現としては今一歩というところは否めなかった。
ただそういったところを除けばなかなかまとまった演奏で、そえなりに満足の演奏会だった。

