無事に帰国出来ました! | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

チューリッヒ空港に来ました。

6:55のフライトが13:00に遅延...

アムステルダムの乗り継ぎ便、

出発が12:30なんですけど...

 

しかも、

しらっと

その表記のある搭乗券渡されたから、

俺どうやって乗り継ぐの?

と職員に訊いたら、沈黙。

で、ちょっとその辺で待っててと。

そもそも貴方、

ビジネスクラスじゃないんだから

ここに来ちゃダメだし、

ここ空けてと。

関空はDeltaのシルバーメダルで、

Sky Priorityで

チェックイン出来たのに...

 

行きの関空から

超順調で嫌な予感がしてたんですよね。

ライブも大成功、

 

 

トークも好評で、

DJも満員御礼で、

何もかも上手く行くなんて筈がない!

と思っていたらやはり...

 

大晦日、

ラジオの収録と

カウントダウン・イベント

二つあるんだけれど、

どうしよう...

 

このままでは、

31日に日本に戻れない...

 

ちなみに、

1999年末にNYでパスポートを失くして、

大晦日のYELLOWでのイベント

(with 大沢伸一&田中知之)に

穴を開けた時は

国際電話で出演?しました。 

ブースのマイクに繋いでもらったそうです。

 

とここまでは

チューリッヒからSNSで

報告しました。

 

その後の顛末を書きます。

 

カウンター付近で待つも

一向に対応して貰える気配がなく

僕は

自力で

別の航空会社のチケットを

買う決断をしました。

 

ラジオの収録は

まだ何とかなるとしても

カウントダウン・イベント、

特にセルリアン東急渋谷は

関係者の皆さんに

緊急告知や

お客様の対応で

ご迷惑をおかけするので

穴を空けることが出来ません。

 

いくらかかろうと

自分で別のチケットを購入して

31日に日本に帰国しなければ!

と思ったからです。

 

ところが

朝早過ぎて(5:30am)

どこの会社も

カウンターに人っ子一人いません。

 

万事休すか・・・。

 

思い直して

チェックイン・カウンターに戻ります。

 

Sky Priorityレーンの横、

クローズされていたカウンターに

行列が出来ています。

 

最後尾に並んでいた女性に

話しかけてみました。

どうやら、ここで皆さん、

チケットの再購入を交渉しているとの事。

 

6時間のディレイですから

皆さん、パニック状態に。

 

彼女はブラジルへ

後ろのおじさんはパナマに帰国するそうで

共に、

大晦日に帰国する為に

30日の朝便を予約した訳です。

 

我々が並んでいた

カウンターの女性スタッフ、

携帯で

どこかに電話をかけながら

並んだお客さんに

対応してたんですが

遅々として進まず

ブラジルへ戻りたい女性も

彼女の焦りを

隠そうとはしていませんでした。

 

彼女は大声で

たまたま通りがかった

長身の男性スタッフを

呼び止めます。

 

しかし、

その男性スタッフは

今、

別のお客様の

ご相談に乗っているので

しばしお待ちくださいと

年老いた男性の方に

手の平を向けます。

 

見惚れてしまうような

細い口髭で

優雅な笑顔を

彼女に見せたのが効いたのか

彼女は怒りの矛を収めます。

 

僕は彼女が実際に

地団駄を踏むのを

見逃しませんでしたが

スタッフの不思議な魅力に

僕は感心してしまいました。

 

僕の順番が回ってくるまで

インターネットで

チケットを探そうとするも

TwitterとLineには繋がるものの

何故か

元々チケットを購入した

Air France

(帰りは提携しているKLM便を選択)

のサイトが開けないのです。

 

ふと

Sky Priorityのカウンターに目をやると

僕に失礼な対応をした禿頭の職員から

例の長身のスタッフに代わっています。

ビジネス・クラスの

乗客のチェックイン要員だったのです。

 

待つこと1時間、

エコノミーも

ビジネスクラスの乗客も

全て

何処かに消えていました。

僕が並んでいた行列も

ブラジル行き女性まで

あと一組になっていました。

 

大きな混乱もなく、

皆一体どうしたんだろう?

と僕の疑問は募ります。

 

遅延便を諦めて

受け入れたのでしょうか?

アムステルダムなら

遅れても30日の帰国ですからね・・・。

 

気が付くと

僕の後ろにいた筈の

パナマ行きのおじさんが

長身男性スタッフの所で

チェックインしています。

笑顔で彼と話しながら

搭乗券を受け取っています。

それはいい兆しでした。

彼も

31日に帰国したがっていたので。

そして

僕が

長身スタッフの方へ行こうとすると

小柄なアジア人男性に

割り込まれてしまいました。

このまま待つか、

それともその男性の後ろに並ぶべきか

悩ましい所です。

 

僕の前にいたブラジル人女性が

スタッフに告げられています。

アムステルダムで一泊すれば

翌日の便で帰国できます、

と。

 

今度こそ、万事休す。

 

この4月に

イギリスのフェスで

Kyoto Jazz Massiveのライブを行った時に

弟が乗り継ぎできなくて

交渉するも

ドーハで

12時間足止めをくらいました

(なんと関空から

ヒースローまで44時間!)。

 

そして、

目の前の女性は

100%大晦日に帰国出来ないという

宣告を受けたばかりです。

 

僕は

覚悟を決めて

セルリアンのブッキングを依頼して来た

担当者にメッセージを送りました。

 

多分

大晦日に帰国出来ません

と。

 

隣のカウンターで

小柄なアジア人男性が、

何度も頭を下げながら

感謝の意を

長身男性スタッフに伝えています。

 

そして、

彼が

僕を手招きしているではありませんか!

 

僕は荷物を持って

即座に移動し

大晦日に仕事があるので

どうしても

帰国しなければいけないのです!

と彼に直訴しました。

 

彼は、

例の笑顔を見せ

皆さんお仕事されていますからねと

僕を宥めるように頷いています。

 

僕の仕事はDJで

カウントダウン・パーティーがあるので

普通の仕事ではないんです!

と懇願しました。

 

それは大変ですね。

冷静な口調で

一瞬目を見開くと

彼は僕にこう言いました。

 

ベストな解決方法を

探してみましょう

と。

 

007のアシスタント?

兵器開発課長??が

仕事に取り組む時のように

長身男性スタッフが

肩を回してパソコンを叩き始めました。

 

彼の仕草

身のこなし、

知的で冷静な

口調の全てが

エレガントで

まるで役者のようでした。

 

待つこと"数十秒"。

 

「13時出発の成田行きの直行便が

スイス・エアーでご用意出来ました」

 

え?

早!

凄!!

 

僕は心から彼に感謝し

最大限の賛辞を送りました。

 

驚愕!!

最高!!

天才!!

 

いやー、

ミラクル発生ですね。

 

搭乗まで5時間ありましたが、

ラジオ番組の台本を書いたので

時間を有効に使う事が出来ました。

 

そして

もう一つのミラクルが

搭乗時に!

 

「沖野さん」

呼び止められたので

振り向くと

かつて京都に住んでいて

今はスイスで暮らす。

友達の塚本コウジ君と

奥さんのベロニカちゃんが

いるではないですか!

 

彼らも

KLMからスイス・エアーに

振替だったようです。

3年ぶりの再会。

僕が、もし、大晦日に帰る事を諦めて

アムステルダムで

一泊するという選択肢を受け入れていたら

彼らには会えなかったのです。

何たる偶然。

 

ちなみに、

彼らは

朝の3時半には

KLMのフライトがキャンセルになり

スイス・エアーに振替のメッセージが

届いていたそうです。

二度寝してゆっくり空港に来たと。

 

え、

スイス便、

最初からアナウンスされてたの???

 

僕の携帯には、

空港到着後に13時に遅延、、

スイス・エアーに振替後

15時に更に遅延のメッセージが

KLMから届いていました。

 

そして、

帰国してから

13時のスイス・エアーに

振替のメッセージが(笑)。

 

とにかく

無事に大晦日に

戻って来れてよかったです。

高くて買えなかった

スイス・エアーの直行便に乗れただけでなく

日本を離れた友達に会えた上に、

空席4席を使って

ぐっすり眠る事も出来ました。

気分は草間彌生

(彼女、

昔のビジネスクラスには

フラットシートがなかったのか

エコノミーで

3〜4席買っていたそうなので)!

 

ピンチはありましたが

結果、

何もかもが超ラッキーでしたね。

 

成田で三人で記念撮影。

 

 

もう心配する事はありません。

 

やっぱり、

ミラクルは

諦めなかった人だけに

訪れるんだと思います。

 

 

PPS

 

あ、

これ書くの忘れてました!

 

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