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朝起きて

ポストまで

新聞を取りに行こうとした時に

玄関の鍵が

かかっていない事に気付いた。

 

この後すぐに

嫌な予感が的中する。

 

ガレージに止まっている筈の

愛車がない!

 

昨夜京都から滋賀まで

確かに乗って帰って来たのに

影も形もない。

 

門から出て左右を見渡す。

右側100m程先に

愛車の姿が見えた。

 

二人組の男達が車の下を見たり、

ボンネットを開けようとしている。

 

一人は見覚えがあった。

数日前、

コンビニで車を売って欲しいと

声を掛けて来た

中古車ディーラーだ。

もう一人は

後姿しか見えないけれど同僚か?

 

恐らく車が動かないのだろう。

僕の愛車はキー・シリンダーが壊れて

修理に出したものの

完治していなくて、

エンジンを始動させるのに

特殊なテクニックが要るので

僕以外の人間に

エンジンはかけられない。

 

玄関が開いていたから

車の鍵を見つけ、

その場所まで押して行って

エンジンをかけようとしたに違いない。

 

僕は玄関に戻って

傘を手にした。

駆け足で

彼らに

静かに近付いて行った。

 

最初に

コンビニで会った方と

目が合った。

 

一目散に駆け寄り、

傘の先で

彼のみぞおち(腹部)を突いた。

彼が崩れ落ちるように倒れる。

 

相棒が振り返った時に

僕は彼の顔面を

傘の柄で殴った。

 

いや厳密には、

異変に気付き、

止めようとしたけれど

一瞬の事だったので

止められなかったのだ。

 

傘の柄が

スローモーションで

彼の顔に

接近して行く。

 

彼が

ゆっくりとマスクを外す。

 

え、

僕?

 

僕が殴ったのは自分だった。

だから、

僕が倒れた。

 

そして、

気を失った。

 

起きたら

朝だった。

 

PS

昨夜妻に

「玄関の鍵かけてくれた?

いつも閉まってないよ」

と言われ、

「閉めたよ」

と答えたものの

確かめたら

やはり閉まっていなかったので

そのバツの悪さか

罪悪感が夢の原因なのだろうか?

それとも、

中古車ディーラーに

結構な額をふっかけた事が

気になっているのか?

いや、

前にも

別のディーラーが

突然家にやって来て、

車を売って欲しいと言って来たので

彼らに

愛車を盗まれるんじゃないかと

不安になっているのか?

ちなみに

愛車がガレージにある事を

まだ僕は確認していない。