翌日、ロンドンで(後編) | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

19年ぶりにリリースした

Kyoto Jazz Massiveの

『Message From A New Dawn』

にご参加頂いた

Roy Ayersさんのライブが

丁度僕もロンドンにいた日に

老舗コンサート会場、

JAZZ CAFEで行われるという偶然。

 

ブッキングを担当したエージェント、

Ardian Gibsonさんにご招待頂いたものの、

どうしても変更出来ない予定があるからと

お断りしてしまった僕・・・。

 

Roy Ayersさんと

楽屋で面会出来る可能性もあったのに、

それを蹴って(謝)まで

僕が向かった

別のライブとは???

 

知り合いの

日本人コメディアンの

UKデビュー・ライブ

だったのです・・・。

 

彼は、

海外移住を計画していて

今回はそのトライアル。

 

数日前に

他の会場で

5分だけ

英語の

スタンダップ・コメディーを

腕試しでやったそうだったんですが、

実質的には

その夜が

デビュー・ソロ・ライヴ。

 

もしガラガラだったらどうしよう?

英語のジョーク?ギャグ?が

ウケなかったらどうしよう?

これは絶対サポートしなきゃ!

日本語が得意ではない

スコットランド出身の妻ですら

心配してくれて

二人して

会場に駆け付けたのです。

 

 

場所は

ロンドンの居酒屋、灯。

 

え!

 

満席???

 

集客を

心配する必要

なっかったですね(苦笑)。

 

しかし!

新たな不安の種が・・・。

 

妻以外は

全員?日本人??

 

彼の英語での

デビュー・ライブだから

その英語が大丈夫か?

イギリスで通用するかどうか?

をチェックしてあげて

妻に頼んでいたので、

 

「まさか

日本語って事ないよね?

シューヤだけ来て、

私は

Roy Ayersさんのライブ

観れば良かった

なんて嫌だよ・・・」

と、

妻。

 

そんな僕達の

不安をよそに

前説?前座の

スタンダップ・コメディーが

始まりました。

 

え!

 

英語を教えた先生

(日本人の血が半分だけ流れていました)が

日本語で

ジョークを

言ってる??

 

「日本人コメディアンが

英語でライブやるっていう心意気に

敬意を表して

英語を教えてくれた先生が

日本語を使って

しかも

人生初のコメディにチャレンジした

って事だと

思うよ」

 

と小声で

僕の推測を

妻に伝えたのですが、

彼女は

目を細め、

僕に

疑いの眼差しを向けています。

 

そして、

遂に

ご本人登場!!

 

割れんばかりの拍手喝采で

本人もほろ酔い?

しかも、

ご機嫌なご様子。

 

僕は

生唾を飲み込みました。

 

いきなり!

日本語(涙)。

 

妻が頭を抱えています。

 

しかも、

全編

日本語(涙)!

 

妻が僕を睨み付けています。

 

それでも、

妻は

日本語が

全く判らない訳ではないので

必死に日本語のジョークを

聴き取ろうとしています。

 

場内、

爆笑の連続なのに、

真剣にステージを凝視する妻。

可哀想に、

全く笑っていません。

 

スタンダップ・コメディーを

観に来たのに・・・(汗)。

 

僕が大丈夫?

と尋ねると、

涙目で

「速過ぎてよく判らないの」

と・・・。

 

申し訳ない気持ちと

ジョークが面白くて

笑っていいのやら

笑っちゃいけないのやらで

僕も超混乱状態。

 

なのに!

僕の腹筋が

崩壊してしまいます。

 

僕の好きなネタに

差し掛かった時の事でした。

 

オチを知ってるから、

彼がそのネタに突入した瞬間に

僕だけ笑ってしまったんですよね。

 

妻が

「彼まだ何も言ってないのに

笑うとかありえない!

自分だけ楽しむとか最低!!」

小声で怒っています。

 

いやぁ

あんなに

面白いのに

笑っちゃダメとか

マジ

拷問だったなぁ(苦笑)。

 

大盛り上がりで

(約1名除く)

無事

彼のUKデビューは終了し、

閉店まで

彼を囲んで

ファンとの

親睦会が始まりました。

 

彼も気を遣って

僕の方に

近づいて来てくれたんですが

途中でファンに捕まってしまい

結局、

話せないまま・・・。

 

閉店時間になり、

皆さんお帰りに。

 

店の前で

ようやく

彼に話しかける事が出来ました。

 

はるばる日本から

(たまたまロンドンにいたのですが)

わざわざお金を払ってまで

応援にいったことを

大変感謝して頂きました。

 

常識人の妻も

笑顔で面会してくれました。

 

でも、

彼女の努力を報いる為にも

僕は彼に

どうしても言わなければいけない一言が

あったのです。

 

「めっちゃ面白かったんですが、

僕の妻、

日本語が得意じゃなくって・・・

せっかくだから英語のネタ

披露して頂けませんか?」

お願いしました。

 

な、

何と

僕の無茶なリクエストに

その方

応えてくれて、

妻のためだけに

英語のネタ、

3つも聞かせてくれたんです!!

 

 

村本さん、

ありがとうございました!!

 

(おわり)

 

PS

 

このパート

始まった瞬間に

僕が笑い出してしまったネタは

こちら↓