STRANGER THAN PRIDE | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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僕のイラストの作品解説。4回目の今日は、
『STRANGER THAN PRIDE』。

去年の個展開催中も
『STRANGER THAN PARADISE』と間違えて呼ばれていましたがw、
正確には『STRAGER THAN PRIDE』です。

勘のいい方お判りですよね?

SADEの『LOVE IS STRONGER THAN PRIDE』と
ジャームッシュの『STRANGER THAN PARADISE』を
組み合わせています。

これ、
僕が書いた短編小説の挿絵なんですよね・・・。

えっ、小説も書いてたのか?
はい。
下手の横好き・・・ってヤツですかね。

その昔、『IN NATURAL』という雑誌に連載してまして・・・。

去年の初個展に4点程その時の挿絵を使っています。
これは、その中の1点。

どんな話か?
それが全く覚えてないんですよね・・・。

国会図書館でバックナンバーを探したんですが、
所蔵されておらず・・・。

覚えているのは、
SADEの世界観と
ジャームシュの設定を混ぜ合わそうとしたような
してないような・・・。

全然説明になってませんねw。

この連載を契機に、
僕の作品は第二世代に移行します。
挿絵なので、
作品の中に物語性が導入したからです。

例えば、この作品に関して言えば、
おそらく女性を巡って
男性が口論しているように見えるけれども、
当の女性は全く意に関していないように見えますよね?

影絵になっていて
彼等の
表情を確認する事はできません。

無機質なブルーは
ビーチであるにも関わらず、
全く開放感を感じさせない色合いですし、
植物も波も砂模様も何もかもが無機的です。

二人の男性は衝突している筈なのに
全くその感情が伝わってこない。

全ての要素が
熱さを感じさせる筈なのに
全ての要素が不気味なまでに寡黙な様を
僕は描きたかったのです。

僕の関心が
季節だったのか
それとも
恋愛だったのか
あるいは
人間関係だったのかは
ご想像にお任せします。

この第二世代は
僕がイラストという枠組みをはみ出して
アートへのアプローチを試みた時期でもありました。

それが成功したかどうかは不明ですが・・・。

それにしても
短編小説の内容が思い出せないんですよね。

でも
書きたかった事は
全てこの絵の中にあります。