全国の飲食店経営者の皆さんへ | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

今日、
某WEBマガジンの方と新宿で打ち合わせをしたんですよ。
ごく普通の喫茶店(一応CAFEと名乗ってましたが)だったんですが、
その方に
「別の店(僕も知っているお店でした)にしょましょうか?」
と言って頂きました。
でも、
ちょっと離れていたから
「ここでいいですよ」
と僕も納得して入ったんです。

打ち合わせもほぼ佳境に入り、
編集の方が参考例を見せたいとおっしゃり
PCを開けたとたん、
初老のスタッフが飛んで来て、
「パソコンの使用はお断りしてるんです」
と。
僕達はしまいましたよ。勿論。
おそらく、間接照明を配した店内で
PCが放つ光は
他のお客さんに迷惑がかかるからでしょう。
せっかくお越し頂いた人を不快にさせてはいけない。
そんな思いから、
その初老のスタッフ(ひょっとしてオーナー?)は、
僕達に注意
(決して請願という感じではなかった)したのでしょう。

その時です。
何故か店内では、
日本語のイケイケの高速J-POPが流れ始めました。
入った時は音楽に特に印象なかったんですが、
何故か突然下世話で場違いな曲が
結構なボリュームで聴こえて来たんです。

僕達もお客さんですよね・・・。
PC開いたのは悪かったけど、
今度は、僕達が不快にさせられますよね・・・。
大体にして、
そんな音楽が好きな人が集まるような店ではなさそうだし、
音楽の事が判ってなくても
有線のJAZZチャンネルくらいはかかっていて欲しい内装
(これでどういうお店か察して頂けますよね?
皆さんんも打ち合わせに使われる可もなく不可もない店です)
の店なのに、この曲はないだろう・・・。

思わず、初老のスタッフ(多分、オーナー?)に苦情を言いました。
流石にこの曲はない!
今すぐ曲を変えてくれないかと。
親切で言ってあげるけど、
このお店の雰囲気に全く合っていませんよと・・・。

僕は音楽で空間の価値を変える
"サウンド・ブランディング"という考え方を提唱し、
その普及に日々努めている訳ですが、
店内音楽の選曲依頼がある時に、
中には予算がないと仰るオーナーの方がいらっしゃいます。
しかも、
音楽を格好良くしたらどれだけ売り上げあがるの?とも。
そういう時、
僕は逆に質問するんです。
内装、著名な方に頼まれてますよね?
それでどれ位経済効果あるかお考えになって頼まれました?
広告や宣伝の予算もお使いになりますよね?
それが、どれだけ集客に繋がるかちゃんと検証されるんですよね?と。

新宿のカフェには二度と行かないと思うんですが、
PCの光(あるいは店内で仕事に勤しむ人)が
雰囲気を壊すとか
他のお客さんに迷惑がかかるという事が理解できるのに、
音楽が人を不快にさせる事が想像できない
飲食店経営者(いや、一スタッフか・・・)って
この人だけじゃないと思うんです。
インテリアやデザインにこだわるオーナーだって
音楽に対する評価は著しく低い・・・。

一言いいですか?
どんなに素敵な内装でも、間違った音楽選びは空間を破壊しますよ。

ゴキブリやハエが食事に入っていたら
誰でも怒ると思うんです。
これからも明らかに場違いな音楽がかかっていたら、
僕は親切に指摘してあげたいと思います。
決して声を荒げたりしないので、
皆さん、待ってて下さいねw。