昔、ジャズのDJと言えば・・・。 | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

いよいよ明日です。
生音ジャズ2010!

以下、TIME TABLEです。

23:00 中村智昭/Tomoaki Nakamura(BAR MUSIC/MUSICANOSSA)
23:45 須永辰緒/Tatsuo Sunaga
24:30 松浦俊夫/Toshio Matsuura
01:15 中村雅人セクステット/Masato Nakamura Sextet
+STAX GROOVE
02:15 Philippe Cohen Solal(GOTAN PROJECT)
03:00 社長/Shacho(Soil&"Pimp" Sessinons)
03:45 沖野修也/Shuya Okino(Kyoto Jazz Massive)
04:30 Back 2 Back (予定)
05:00 終了

ちなみに、
昔、
ジャズのDJと言えば、
生音のジャズをかける人の事を指した訳です。

文字通り、
ジャズで踊るとは、
生音のジャズで踊る事だったんですよね。

ところが、
クラブ・ジャズという概念が生まれた事から、
ジャズのDJが、
ジャズを"感じる"音楽であれば、
ソウルもファンクも
ヒップ・ホップもハウスもかけるようになり、
生音ではない上に、
一般にはジャズと捉えられていない音楽をも
ジャズのDJはプレイするようになったんですよね。

つまり、
ある時点から、
クラブ・ジャズ=生音のジャズではなく、
クラブ・ジャズ=踊れるジャズとジャズの影響を受けたダンス・ミュージック
という変化があったと言えるでしょう
(僕の著書、『クラブ・ジャズ入門』でそう定義しました)。

その起源は、
GILLES PETERSONとPATRICK FORGEが始めた
「TALKIN’ LOUD SAYING SOMTHIN'」という
イベントだと言われています。

そこで、
彼等は
踊れるジャズのみならず、
彼等がジャズの影響を見出した
ありとあらゆる音楽をかけたのです。

この
態度が、
後のジャズDJと呼ばれる人々の一つの指針になって来た訳です
(だから、厳密には、クラブ・ジャズDJなんですよね、僕に言わせれば)。

ところが、
近年、
クラブ・ジャズのDJと認識されている人々が、
全然、生音のジャズをかけなかったりする事も多々あったりして・・・。

全部、テック・ハウスだったり、
(特にヨーロッパでは)
何となくジャズっぽいけど、全部打ち込みだったり。

決してそういうスタイルを否定してるのではないですよ。
もし、それらの音楽が、本当にジャズの影響下にあるのであれば、
クラブ・ジャズの括りで全然有りなんです。

でも、僕、
ヨーロッパのジャズDJがかけるテック・ハウスに、
あんまりジャズ感じないんですよね。

って言うか、
ジャズDJがかける打ち込み音源に、
あんまりジャズ感じないのは僕だけでしょうか(苦笑)?

そんなご時勢だからこそ、
僕達は、
いま一度
ジャズのDJが生音のジャズしかかけなかった頃に
戻ってもるのも面白いと思うんです。

ダンス・ミュージック=打ち込みという常識の中で、
生音のジャズだけで踊るという行為は、
非常識でスリリングな感じがしませんか?

果たして
それは単なるノスタルジーなのか?

それとも、
僕達は、
新しい感覚で楽しめる
生音の魅力を提案できるのか?


全ては来てのお楽しみ。

明日、
ageHaで
お会いしましょう。