帰郷 | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

ここ7年、
毎年
海外でクリスマスを過ごして来た僕が
京都に向かう新幹線で
この文章を書いている。

母が
明日
手術をするからだ。

即日で退院できるので
大した事はないのだが、
流石に
立ち会わなきゃマズいだろうと
今年は
日本に滞在する事にした。

昔は
帰る度に
「あんた、いつになったら就職するんや?」
なんて言われたので(涙)、
次第に
足が遠のき
母が体調を崩すまで
上京してから
10年以上
正月以外に実家に戻る事はなかった。

僕も随分大人にり
母を労う言葉をかけられるように
なって随分時間が経つけど
一向に子供扱いを止めない母が
今も
正直ウザかったりもする。

それでも、
今日
何時に帰ってくるの?
と何度も電話をしてくるので、
流石に
生まれて初めて身体にメスを
入れるのだから
心細いんだろうなと思うと

もっともっと
優しくしてあげなきゃいけないんだな
と思ってしまう。

彼女が
いなければ
僕は
この世に
生を受けなかった訳だし、
経済的にも
精神的にも
もの凄く迷惑をかけたのに
いつも
暖かく見守り続けてくれた
母に
僕は
頭が上がらない。

みんなも
恥ずかしがらないで
年に一回位は
お父さんや
お母さんをいたわってあげて欲しい。

僕は
父に
お礼を言う事ができなかった。

感謝の気持ちを伝える前に
彼は
この世を去ってしまったから。

今日は
あの人じゃなくて
僕が生まれた事を
祝わせてもらおう。

誕生日に
京都に戻る事はないので。

母と
2人だけのクリスマス。

ケーキでも
買って帰るか。