カザフスタンへ、再び⑤ | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

乗り継ぎチケットが発券されてなかったから
1回、
その後、チケットを受け取って再度通過したので
2回、
そして、
チケットとパスポートの入った上着を取りに2階に
戻ったから
都合、
セキュリティー・チェックに来たのは
3回目。

そりゃ、怪しまれもするでしょ。

上着をなくして困っているんだと
事情を説明しても
英語が通じないのか
僕の英語が理解できないのか
困惑した表情で
e-ticketを片手に
僕の顔を
じっと見つめている。
そこで、
「さっきもe-ticketで通ったけど
止められなかったじゃないか?
それに
ここを
何度か通過する事の何に問題があるんだ?」
とこちらが
強気に出ると
「OK、OK」
と吐き捨てるようにつぶやき、
不服そうな顔をしながら
2度程手を振り
僕に移動を促した。

それは、
早く立ち去れという
僕にとっては
本来、不愉快なジェスチャーだった。

でも、
止められるよりは百倍良かったから
順番を待ち、
ありがたい気持ちで
金属探知期をくぐり抜ける。

早く、
4階に行って
ジャケットがあるかどうかを確かめなければ・・・。

「インフォメーション、インフォメーション・・・」
僕は表示を探した。

「あった!」
僕は
一度大きな深呼吸をして
一気にカウンターに駆寄った。

既にそこにいた
子連れの母親が
困った表情で
辺りを見回している。

何か様子がおかしい。

カウンターの上に立て掛けられた
ボードに
手書きのメッセージが記されていた。

「8:00に戻ります」

ちょっと待てよ!
僕のフライト、
7:50分なんですけどー!!

雲行きが
相当怪しくなって来た。
(つづく)