ルーム・クラシックスという考え方 | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

大晦日に
お客さんから指摘が。

「一ヶ月前と殆ど同じ曲がかかってましたね」

えー、
同じ曲はかけましたが、
全く同じではありません。

よく、聴いて下さい。

ただし、
年越しスペシャルだったので
2008年のオン・パレードだったから馴染みの曲が多かったのは
事実です(笑)。

確かに、
僕は他のDJに比べると同じ曲をしつこく
かける事が多いかもしれません。

なぜなら、
僕はTHE ROOMならではのヒット曲を作りたいと考えているからです。

これは、
僕が京都時代に
店長を務めていたクラブ、
CONTAINERで
レジデントDJだった藤本和也さんから影響を受けた考え方です。

クラブでかかる曲は
TVでもラジオでもかからないマニアックな曲が多いですよね。

それをですよ、
ある夜の
ある特定の時間に1回だけかけるとすると、
その曲に出会える人の数って凄く限られると思うんです。

同じ夜でも、
僕がある曲をかけた後に店に入った人は
その曲を聴けない事になりますよね。

だから、
気に入った曲は
一晩に何度もかける必要があるし
(僕は一晩に何度もかける事は少ないかもしれません)、
毎週末でも、
あるいは
何ヶ月に渡ってもかける事によって
より多くの人々に聴かれる機会が増える訳です。

そうすると、
かかる頻度の高い曲は
自ずと認知がアップし、
THE ROOMオリジナルのヒット曲として
定着してゆく訳です。

TVでも
流れない。
ラジオでも流れていない。
i-tunesでもチャートの上位に上がってこない。

でも、
THE ROOMでは
メチャクチャ盛り上がる。

それって
面白くないですか?

僕達THE ROOM関係者は、
この
オリジナル・ヒット曲を、
“ルーム・クラシックス”

呼んでいます。

古くは、
CARLOS GARNETTの「MYSTERY OF AGES」、
BABATUNDE LEAの「LEVELS OF CONSCIOUSNESS」、
AIRTOの「TOMBO in 7/4」、
DJAVANの「SAMURAI」に始まり、

2008年だと、
SASHA DIVEの「DEEPEST AMERICA(MOODYMANN REMIX)」、
6TH BROUGH PROJECTの「THE PLANETS」、
FRANCESCO TRISTANOの「THE MELODY(CARL CRAIG REMIX)」、
吉澤はじめの「TIME」等々。

ちなみに、
ルーム・クラシックスには、
ルーム出身(或はルームを拠点としていた)の
アーティストの楽曲(時にプロデュース曲)が、
ルームで火がつく事も多かった
(そして、後に世の中でも支持されて行く事となった)。

例えば、
MONDO GROSSOの「VIBE・P・M」、
SLEEP WALKERの「愛の河」、
吉澤はじめの「I AM WITH YOU」、
KYOTO JAZZ MASSIVEの「ECLIPSE」、
MASA COLLECTIVEの「LOVE IS EVERYWHERE」
DJ KAWASAKIの「BLAZIN'」、
ROOT SOULの「SPIRIT OF LOVE」等々。

これら
正真正銘の
ルーム・メイドのヒット曲は、
THE ROOMが
世界でも有数のクリエイティヴなクラブである事を
証明している!
と思いたいな・・・。

だって、
現存するクラブで、
そのクラブが自ら産み出したヒット曲って
そんなにあるもんじゃないでしょ?

パラダイス・ガラージや
プラスティック・ピープルで行われていた
CO-OPのように・・・。

さて、
今年は
一体何曲が
ルーム・クラシックスとして認定されるのでしょうか?

そして、
何曲の
ルーム・メイドのヒット曲が産み出されるのでしょうか?

僕自身も非常に楽しみにしています。