NO COUNTRY | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

今日は、
朝の6時に起きて
15時間も働いた。

来日していた
PHIL ASHERを成田に送り届け、
〆切りの過ぎていた原稿を片付け、
DJ KAWASAKI LIVE SETの
TCJFのためのリハーサルに顔を出し、
仕事の参考になりそうな本を一冊読み、
JAZZANOVAのニュー・アルバムの資料を作り、
新しく企画しているコンピレーションCDの
トラック・リストを完成させた。

なのに(なので?)、
無性に映画が観たくなり
TSUTAYAで借りていた
コーエン・ブラザーズの
『NO COUNTRY』を鑑賞。

数々の賞を受賞しているだけに
見応えあったなー。

結構、話題作って
警戒して観る方なんだけど・・・。

ま、
酷い話です(苦笑)。

映画がダメって意味ではないですからね。

死が至る所に転がっている。

とにかく
深読みさせる映画。

小説が原作だから当り前なんだけど、
ストーリーを売りにしていない
小説的な映画。

つまり、
映像とプロットによって
受け手の体験となり得る作品だと思う。

それに
この
不条理な結末(展開)は、
哲学的ですらある。

つまり
人それぞれに
様々な解釈が可能であると同時に、

誰にとっても不可避な
真理を内在させているのだ。

コーエン兄弟は好きで色々観たけど、
デビュー作(だっけ?)、
『BLOOD SIMPLE』に比べると
もの凄い境地に達してますね。

その救いのなさ、
或いは、
判り憎さに
拒絶反応を示す人もいるだろうけど、
僕的には、
キャスティング、
映像美、
演技、
演出、
音楽!?、
そして、
テーマ
のどれを取っても
観る価値は高かったと思っています。

それにしても、
あれだけブサイクな男を集めて
世界中を魅了するって
やっぱり
コーエン兄弟は凄いな。